アニメ「ひめゴト」先行上映会 文京シビックホール 小ホール

最近、タガが外れている。土日のイベントに自由に参加できない状況で、平日の夜やるイベントがあるとつい嬉しくなって参加したくなってしまう。実際には結構無理しているので、もう少し自制すべきなのだけれども。
このイベントもそんなこんなで参加してしまったイベント。ただ少しだけ気になっていたのが、この手の「声優アイドル」の現場がどんな様子かということ。
アイドル声優ではない「声優アイドル」。自称声優(実際に声優として活動しているかもしれないけれども)で、その実アニメの一線で見ることはなくアイドル活動がメインに思える存在。こういった声優の売り出しは以前からあったけれども、それは今まであまり上手くいった試しはない様に思う。駄目だった例は表に出ないので逆の例で言えは、平野綾は地下ドルに近い存在だったけれども声優として活動する時はアイドル活動をリセットしているし、GGFなんかも結局声優として純化しなければ一線に出てくることは叶わなかった。
ただ、その様相が変わったのはもしかしたらゆいかおりからかもしれない。彼女たちも明らかに「声優アイドル」だったのだけれども、今では声優として認められる立派なアイドル声優。その上でアイドルとしての活動をそのまま続けている。つまり、アイドルと声優の活動をシームレスで続けるアイドル声優の認められ方は、ゆいかおりが初めてと言ってもいいかもしれない。この前例があればこそ、その後追いをする存在がこぞって出てきた感じがする。プリリズのi✩Risとかも、結構本気で売り出そうとしている気がする。
けれども、それが本当に上手くいくのか。プリリズほどでかい現場ではなくても、より広い現場で上手くいく例があれば、それは定着する可能性はある。そんな現場が見られるかもしれないという淡い期待があった。
けど、これは個人的に無理だった。少なくとも作品が悪い。
まあ、下ネタがあまり好きではないということもあるが、それ以上に作品の質の低さが致命的。たった5分のアニメなのに、オリジナリティを感じさせる要素が皆無。完全に同人作品レベルだった。何やら可愛らしい女の子が出てきて原作者なのだという。応援してあげたい気持ちも無くはないが、今のところ評価をあげられる内容が見出せない。
声優アイドルであるところの「あいまいみーまいん」については、なんとも言い難い。確かに声優としての声を持っていて、それでアイドルとしてステージをしてくれたりするとそれは悪くはないのだけれども、ゆいかおりの鮮烈さとかと比較してしまうと、普通?ゆいかおりはアイドルとして一線級のダンスパフォーマンス力と資質を持ち、その上で声質に独自性を持っていたからこそ、今までの慣例を打ち破ることが出来た。確かにあいまいみーまいんのパフォーマンスは駆け出しアイドルとしては堂に入っていて立派だったけれどもそれ以上ではない。挨拶の仕方一つとってみても、格の違いを感じてしまう。彼女達がこれから声優として活躍の場を広げていければ、そこにこのアイドルパフォーマンス力はプラスに働くだろうけれども、少なくともこのアニメでそういった期待は出来ないような気がする。それって、今までの声優アイドルと状況は同じだ。
未だ見ぬ新たな潮流を夢見て、少し勇み足だったかな。

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