豊崎愛生 11thシングル『叶えたまえ』ストアイベント タワーレコード渋谷店

考えてみれば豊崎愛生のストアイベントなんて初めてかもしれない。人気のある人だからいつもは初めから諦め気味だったのだけれども、今回は結構すんなりとチケット手に入れられてよかった。前回ツアー最終公演以来の歌声を堪能する。というか、楽曲についてとても多弁な人なので、歌は全3曲なのにトークも含めて1時間ものイベントになっていた。
けどね、彼女についてはかなり声優から離れたアーティスト展開をしているように思えるから、一寸シビアに感想書いちゃうよ。
今回の豊崎愛生の楽曲については、少し迷走気味という印象を受けた。彼女の声質でこの展開はないんじゃないかと。
豊崎愛生の高音は作り込んでいる印象。人口的な匂いがある。それを今回の曲のように派手に響かせると少し耳障り。彼女の声優としての良さはその作りこんだ高音を霞ませたり空かしたりして魅力を高めていることだと思う。だから、歌にもそういった要素が欲しい。
強く響かせると印象も強くなって万人受けしそうなんだけれども、それはやはり強い響きを持つ人には敵わない。そういう横に広がる響きを捨てて高音を手に入れているのだからなおのこと。
作りこんだ高音の女性声優アーティストとして思い出されるのは、あおちやんとか、すみぺとか。あおちゃんは澄んだ高音の細さを逆に利用して人工的な色合いを強調しているし、すみぺはキャラクター性を強めて独自キャラを表現している。両者とも少し邪道だけれども、作りこんだ高音の音色はそういった展開が望ましい。
アーティスティックに展開するにはナチュラルか人工的どちらか極端に振るべきだと思うのだけれども、元々の声優キャラ的には霞んだ神秘的ナチュラルに行って欲しいところ。それは声圧的に弱くなり気味で、だけれども声の持つ幅はやはりあると思う。
豊崎愛生はアーティスティックな活動を真剣に考えているみたいだから、その熱に当てられて素人がつい饒舌になってしまうよ。駄文失礼。
なにはともあれ、小さなインストア会場で親密な交流を感じられたのは嬉しかった。
そういえば、トマトを歌っている際、一番後ろで赤のペンライトを振っていたら、こちらを見て何かに気づいた素振りがあったのだけれども、どうやら歌っている途中にトマト=赤に気づいたみたいだったw。後でトークの話題にしたり。こういう繋がりがあるのも嬉しいよね。