這いよれ!ニャル子さん スペシャルイベント「さらばニャル子ファイナルカウントダウン」 ディファ有明

ニャル子さんイベントは愛が重いw。
ニャル子と言えば、やはり最初のヒットはその主題歌によるものだろう。あの(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!によって一般層に届くようなヒットとなり、クトゥルー神話ブームまで演出した。
実際には、コンテンツ自体はそのヒットのかなり前からメディア展開していたものだから、クリエーターとしてはそのヒットは相当に喜ばしかったものと思われる。そんなこともあってか、イベントには作品に対する愛が注がれていると言う事がよく分かるのだけれども、その方向性がどこかずれている。今までのイベントでも、観客が何より求めている歌・ライブを差し置いてクリエーターのトークコーナーを延々してしまったり、歌にしてもライブでは無くランキング形式のMVをわざわざ作って紹介したり。俺たちの好きな作品の折角のイベントなんだから、やりたいことを色んな角度でお客さんそっちのけでやってしまおう、みたいな感じがする。
今回もそう。ライブ・歌は一切なし。生当てのオリジナルドラマをメインにして、その合間合間にクイズとかゲームであったりとかのトークコーナー、そして恒例のキタエリとあすみんの誕生日祝いという内容だった。…スタッフの作品に対する愛が重すぎるイベントだw。
そう言う意味では、ニャル子を薄く好きなファンにとってはかなり残念なイベント、濃いニャル子ファンにとっては普通に嬉しいイベントだったのではないだろうか。
で私はと言うと、実質薄めのファンなものだから、本来であれば歌のライブが無いことが残念に思ってしまうであろうイベント構成だったのだけれども…、ある一つのコンセプトでイベント参加に臨んでいたことにより、ある意味「神イベ」とも感じるものとなっていた。
そのコンセプトは、ただ一点「くぎゅの声を聴く」ということ。
ツンデレの女王」釘宮理恵。彼女の声が恐ろしいほどに、人の正常な精神に深い影響を与えるるほどに「可愛らしい」ということは、萌えアニメに触れたことがある者ならば誰もが知っていることだろう。その影響力は「釘宮病」という病まで認識させるほど。
そして、その恐るべき声の持ち主の彼女が、最も可愛らしい声で演じているキャラクターは誰かというと、正にニャル子のハス太くんだと思っている。男の子のイノセンスを持つが故に、逆説的に背徳的なエロチシズムを伴っている究極の萌えキャラだ。あの釘宮理恵が、それこそ「ツンデレの女王」であるが故の「可愛さリミッター」を完全に取り払い、超絶的に可愛らしい声で演じている。
そんな釘宮理恵がニャル子のイベントに出るのだと言う。これはもう、その声を聴くためだけにでも参加すべきと言うものだろう。そして、イベントのメインコンセプトが生ドラマであったことは、くぎゅの声を目的とする者としては実にありがたい事だった。
そして、釘宮理恵の生ハス太セリフはぁはぁ、な訳なのだけれど、イベントのくぎゅ的お楽しみはそれだけではなかった。
釘宮理恵は「頑張らない」。根っから真面目で、イベント参加にもそれほど積極的でない彼女は、イベントではほぼ真面目一辺倒で通す。他のキャストがアドリブとかで盛り上げようとしてもそれに乗っかっていかない。トーク内容も出来るだけ真面目に、大人の女性としてのトークをするのみの事が多い。
しかし、それでもキャラクターの影響はそのイベント参加者に対して出てくるものなのだろうか。トークコーナーでもくぎゅの言動がいつもよりどことなく幼い感じがする。そして、ゲームコーナーに入ってお絵かきとかをしていると・・・、どこからともなくギャラクティカ可愛い声が漏れ聞こえてくるw。くぎゅの一つ一つのリアクションに伴って漏れ聞こえる声が異様に可愛い・・・。
萌え悶え死にそうでした。声オタの業だな。
最後の挨拶の時、くぎゅが噛んで恥ずかしさのあまり崩れ落ちてしまったのだけれども、その時のリアクションがあまりにも可愛らしくて、隣にいたあすみんが大興奮して「なんだこの可愛らしい生き物は!」とくぎゅを追いかけ回していたw。
その思いは正にイベント中こちらでもずっと感じていた事。あの「生き物」はやはり異質だ。もうその声そのものに魔力が宿っているかというほどに可愛らしい。その声があればこそ、あの「ツンデレブーム」を牽引していたのだと、今回のイベントで改めて認識させられた気分だ。
「声優の存在」と言うことについて認識を新たにするほどの体験だった。声オタとして、このイベントは非常に有意義なイベントだった。

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