アニメロサマーライブ2014 -ONENESS- 初日 さいたまスーパーアリーナ

初日。今年は3日間完全参加に臨む予定なので、かなり気合が入っていたり。ラインナップも今見たいアーティストが揃っているので気持ちも相当昂ぶっている。
この日は花道を横から眺める200レベル。とても見やすくて良い席だった。
まず最初にJAMが出てきて度肝を抜かれる。いきなりSKILLでどっかんどっかんくる。正にアニサマの立役者として10周年の今回だからこその構成か。それだけで今年のアニサマが特別だと認識してさらに気分も高まる。
次はなんとみのりん。この役どころは中堅か。このSSAでライブした事もある彼女にしてこの位置になるのかとちょっと意外だったけれども、もうここで体力全て持っていかれる感じで盛り上がる。いきなりクライマックス気分。無難に最新タイアップ曲で盛り上がっていたのだけれども、実際にはもう少し仕掛けが欲しかった気分。
彼女の存在はアニサマにとってちょっとした意味がある。アニサマ2回目の「ハレ晴レ」の大熱狂はアニサマの方向性を変えているはず。声優アーティストよりになっていった起点と言っても良い。また、みのりん自身アニサマのステージを自ら見てアーティストとしての確信をもっているのでアニサマとの繋がりも深い。10周年として意味のある楽曲の選択が欲しかったところ。
次はZAQ。なんだか最近ではみのりんとセットといった印象がある。けど、実を言うとこの選曲は少し残念。個人的には「エキストラレボリューション」が欲しかったし、何と言っても彼女の名刺代わりは「中二病」なのだから「VOICE」が良かったのにと思う。
sweet ARMSは、実はその存在をすっかり忘れていた。サプライズ出演かと思ったくらい(^^;)。ただ今回この手の萌えアニメユニットは結構厳しいなあと思ったり。やはりネットで話題になるくらいの勢いの一つも無いとアニサマ観客の認識も低いはず。「ミルキィ」とか「カニカニ」とか、突き抜けたアピールがあれば良いのだけれども、萌えの定番という風でありきたりだし。
次はWUG。しかしいきなりの機材トラブル。このアニサマではアイドルアニメユニットの初出演には呪いでもかかっているのかと。けれども、しっかりと演じきる。とても溌剌としていて健気。なんだか、これこそがWUGの魅力なんだとか、逆に思い入れが高まってしまう。めちゃくちゃ応援したよ。いや、彼女達アニメの評価はそこそこだったけれども、今後も何かあると良いなあ。
そして、その流れからの・・・アイカツ!
この日一番のお目当てですよ。システム搭乗テーマの流れから「アイドル活動!」から始まるメドレー。なにより「Signalize!」があったのが良かったなあ。一番好きな曲なんだよね。なんにしても、あのスターアニスがこんな広いステージに立って歌っているのが信じられない。ほんとうによかったねと言いたい気分。 後一曲歌える枠があれば「カレンダーガール」が聴きたかったなあ。50話のあのシーンとか流されたら、ガチで泣くよ。
次は9nine、そしてナンジョルノの流れ。このあたりは無難に妥当に持ち歌を一曲ずつ披露。
谷本貴義については、妥当にドラゴンボール改からだったんだけれども、この人の曲ならばガッシュが良かったなあ。Project.Rのトクサツ系辺りは不勉強。普通に愉しませてもらう。
ALTIMAは妥当どころを披露。サイバーだけアニソンじゃないけれども、そこでWUGとアイカツのコラボが実現w。うーん、こういうのを期待していた訳じゃないんだけどなあw。とは言え楽しい。エンターティナーだ。
流田Projectは念願の初出場。以前アニサマでニコ動回みたいなのがあった(2009年初日)から、それに間に合っていれば既に出られていたはずなのにね。ともあれ、アニメ主題歌を獲得しての参加はめでたい。.Rとのコラボとかも。
プチミレの登場。彼女達も、決してアニメ主題歌を沢山持っている訳じゃないんだよね。しかし、彼女達クラスになるとその存在自体がこの空間に相応しくなる。弩級ヒロインキャラのキャスト二人組、正にアニメ界のアイドルだ。その二人がMCの流れから歌に持っていく声優の芸を披露。流石と言える。
そして声優の芸と言えば、艦これ。赤城と翔鶴はある意味妥当にこなしたと言える。ただ、その後に登場した金剛姿の東山奈央。正に満を持しての登場という態で、本当に「アレ」をこの大観衆の前でやるのか?出来るのか?と、ハラハラ感が増す。
しかし、彼女はやり遂げる。金剛型4キャラで1曲を歌い切るという荒業を27000人を唸らせるほどの説得力を持って。この彼女の能力は、デビュー以来中川かのんという一キャラを丹念にそこに実在するかのように作り上げてきた、その積み重ねが有ればこそのものだろう。この日最も感動した瞬間だった。
小野賢章の歌は初見になるはず。しかし、流石声優アーティストとして期待の新星だ。素晴らしいパフォーマンスだった。
この日最も感動した瞬間はもう一つあった。和田光司。以前、このアニサマでも「Butter-Fly」がカバーで歌われた事があったと思うけれども、それでも大合唱だった。それくらいデジモンのこの曲はアニオタの魂に刻まれている曲。病からの復帰とかは関係ない。唯々本人の歌を聞けること、そして共に歌えることの感動は半端無いものだった。
ここまででこの日の気持ちの高ぶりは頂点に達している。後は怒涛のラストスパート。
藍井エイル黒崎真音、そしてfripSide。もうアニサマでもライブを盛り上げる定番の存在だ。大いに楽しませてもらう。
そしてトリを飾るのが T.M.Revolution。もう、がなるがなる。熱い魂の叫びで会場を鼓舞し、燃え滾る様な状況を作り上げていく。恐らく、彼には元々アニソン歌手じゃないというレッテルが常に付きまとっているだろうから、トリを占めるにはそれを覆すエネルギーが必要という意識もあったのだろう。それを十二分にやり遂げていた。恐ろしいほどの手並みだった。
初日は、アニサマに関わるのが初めて、若しくはある意味少し異端と言える存在が中核を成していたように思う。それをベテラン勢が受け止めているような構成。ある意味、三日間を通じて最も先進的で感動的で驚きに満ちた日だった。