アニメロサマーライブ2014 -ONENESS- 中日 さいたまスーパーアリーナ

二日目は恒例のコラボから。FLOW×GRANRODEO。ある意味想定通りといったところ。この日は男祭りがテーマの一つと言ってもよいだろうから。その流れからFLOWのステージへ。
次に登場がももクロ。そりゃ、今進行形のアニメのビックプロジェクト新セラムンの主題歌をやっているのだから彼女達にも出てもらわないと。しかし、このアニサマではモノノフは少し大人しいのかな。ももクロ特有の盛り上がりでは無いアニソン系の盛り上がり。アニソン結界と言えるのかもw。
この後はスーパーアイドル声優ゾーン。まずは三森すずこ。みもりんの魅せどころはなんといってもそのバレエダンス的な振り付け。それをステージ一杯に披露。その素直な歌声もアリーナで通りが良く力強い。彼女は超王道過ぎて引っかかりが無ければそのままと思うのだけれども、その王道であることが今の流れで浮き上がる力になってる。注目の存在だ。
次は三澤紗千香。彼女はアイドル声優としては邪道だよなあ。闇とかw。しかし、その歌声は一級品。彼女自身の声優家業はまだまだ未知数なところがあるけれども、その歌唱力と併せてもっと活躍しても良いと思える人だ。出来ればシークレットでみっくを呼んで流川ガールズ結成とかして欲しかった。
アイドル声優ゾーン一旦お休みして、fhanaの登場。このグループも雰囲気が良い。また雰囲気系だけじゃ無くて、ウィッチクラフトワークスは跳ね曲だった。気持ちよく楽しませてもらう。
そしてまたアイドルの登場。ミス・モノクローム。宣伝をするだけして、歌を一曲だけ歌って、風のように去っていった感じ。
そのミス・モノクローム代理人、正にアイドル声優のトップスター堀江由衣がトロッコに乗って登場。いやほんと、その声、その存在感。幾多のヒロインキャラをやり、そしてまたこの場にこうしている。正にアイドル声優として改めて凄いと感じさせる。
そしてアイドル声優の究極的存在、堀江美都子が登場。彼女、元々歌手、アニソン歌手だったけれども、声優も始めてよりアイドル的に認められたはず。正にスターアイドル声優の第一人者。その歌声は何時聞いても変わらない。本当に凄い存在だ。ももクロとのコラボとかもあったけれども、個人的にはダブル堀江で、ララベルとシスプリの歌交換とか見てみたかったなあ。
前半のトリをとるのは栗の子。ある意味、この日のホステス的存在。やはり良く判ってらっしゃる彼女が選ぶ曲は、特別な歌として「Shining☆Days」を披露。ここで「Rumbling hearts」でも「Precious Memories」でもなくこれを選ぶセンスが素晴らしい。そりゃ往年のファンなら「Rumbling hearts」を聴きたいかもだけれども、アニサマでは重すぎる。そういう全てを読んでの選曲が出来るあたりが正にホステスとしてのセンスだ。angelaを呼び込んでのコラボも大いに盛り上げていた。
この日の見どころの一つとなったのは、稲川淳二の語りから始まる地獄の沙汰オールスターズのステージ。古来、祭とは異界と繋がる為に行う側面がある。27000人が集まるこの「祭」こそ、正に地獄の門を開けるエネルギーがあると言っても良いだろう。本当にSSA全体が別の世界になっているかのように感じさせた。
そして、SSAが完全に異界となって、そこに現れたのが地獄のアイドルピーチ・マキ・・・
信じられないものを見た。ミニスカ姿のピーチが、正に頭上に現れて歌い踊り狂っていた。それを見上げ惚ける自分。これで地獄に落ちても仕方が無い、ああもうここは地獄か、と思える瞬間だったw。
地獄が去って、その後は極楽。この日一番の見どころとも言えるアイドルマスターオールスターズの登場。まずは765プロ、デレマス、最後にミリマス。そして全員が打ち揃ってオールスターズによる「M@STERPIECE 」。 このSSAにおけるオールスター揃ってのこの曲は、正に映画の再現。
怒涛の展開はまだ続く。次は何と Kalafina。彼女達の音楽の質の高さは尋常じゃないし、その楽曲のアニメ主題歌としての力も格別だ。当然のように劇場版まどマギもあり、格別な世界へと連れて行ってくれる。
その次を任されたのがキタエリ。いや彼女のアーティスト魂も相当なもの。「掌 -show-」なんて難曲を駆使して、会場全体を翻弄していた。実際のところ、彼女もアニメ主題歌歴で言えば10年選手。KalafinaはもちろんGRANRODEOですら後輩。なんでもこなせる「困った時のキタエリ」はここでも健在。今この場で彼女が評価されていることがなんとも嬉しい。
そして終盤、angelaが登場して、会場を盛り上げる。個人的にはこのangelaはアニソンアーティストの中で初めて親近感をもったユニット。そう感じている人は他にも多いんじゃないかな。アニサマへの合流は何故か遅かったけれども、ファンとの距離が近いアーティストとして、今のアニソン界の空気を作っているユニットといえるかもしれない。
そしてトリはこの日を男祭たらしめるGRANRODEO。もうこの役回りも定番と成りつつある。とにかく説得力がある。彼らも特別な曲として「慟哭ノ雨」を用意する。そしてもちろん黒バスで大盛り上がり。
この日のイメージは、中盤のアイドル声優祭と地獄の再現という見どころに対して、実力派アーティストが前後をしっかり囲い込んだ形。この業界の幅広い実力と可能性を見せつける構成だった様に思う。