「白銀の意思アルジェヴォルン」スタッフトークイベント in 新宿ロフトプラスワン

実を言うと、チケットを取った時にはそれほど乗り気のイベントじゃ無かった。実は3話までしか見ていなく、それほど面白いと思っていなかったから。あくまでスタッフトークを参考に聞くためという感覚だった。
けれども、イベントまでの間に4話以降を見たら、これが思いの外面白い。4話にして主人公の心の有り様が判明し、そこを起点にすることで作品の面白さが分かってきた。多くのアニオタは3話まで見ても面白くなければ見るのをやめると思うのだけれども、その後にテコ入れしているこの作品は、自虐的トラップ作品といえるかもしれない。なんでこんな事になっているのやら。
オリジナル作品として、企画意図から結構色々な話を聴けて面白かった。メインキャストの二人もこの作品に対する想い入れを強く感じさせ、実に嬉しいトークだった。
ところで、サプライズゲストとして大野木寛が登壇。まさか彼が参加するとは思っても居なかったので、これはかなりびっくりしたなあ。
作品自体は、結構丁寧に戦争を描いているので好感が持てるものの、未だ方向性が定まらずふらふらしている印象がある。出だしの悪さをテコ入れテコ入れでなんとか持ち直しているんじゃないかとか思ってしまう。
これはやはりサトタツ氏のせいなんじゃないかなあ。彼はとても独特で魅力的な感性を持っているので一つ当てたら大きいけれども、構成力に若干甘めなところがあるように思う。それをシリーズ構成に持ってくるなんてw。この作品は正にそんな彼の悪い点が目立っている印象。最初からもっとギリギリしてやれば良いのに。今後、より面白く成っていって欲しいものだ。