「彼女がフラグをおられたら」スペシャルイベント 秋のクエスト寮収穫祭なのじゃ! 日比谷公会堂

このイベントの予習のために、前日最終回まで見てた。もうね、イベントチケ取るほど気に入っている作品すら最後まで見きれていなかったという状況がダメダメだね。けど、気合で見たよ。
この作品、どうにも愛着がある。べたべたなハーレム系で、主人公の男の子とかも特に好きじゃないのだけれども、なんというか作品の作りに愛情がある感じがする。物語構成がかなり複雑かつメタ要素があり、甘々な世界観とその裏にある濃い死の気配。それを丁寧なアニメーションで作り上げている。イメージはシスプリの再来。丁寧な作りのウニメで、その先の世界まで描いている感じ。10年来の夢想が映像化したような感覚だ。
だものだから、作品の雰囲気を楽しむためだけにも参加したかったのだけれども、驚いたことに、このイベント自体がかなりの神イベントだった。円盤の売れ行きがあまり良くないと聞いていたから、これは驚いた。
内容は、観客に二つ旗を持たせて意識調査しつつキャストが当てるクイズと、朗読劇と、OP・EDの歌唱と、メインキャストのキャラソンライブ。
これはね…、アニメイベントでは最上級に近いメニューと言える。まずメインキャスト全員のキャラソンが歌われることは「通常無い」と言って良い。それもざーさん、ひよっち、碧ちゃんなんかアーティスト様ですよ。つーかアワード受賞者がごろごろいる状況。特に嬉しかったのがレア中のレアのかやのんのソロ。木戸と諏訪も歌で定評のある有望新人。もう、有りえないでしょ、普通。
その上で、観客に小道具を渡して参加させるゲームと、ちゃんとシナリオを用意した朗読劇とで構成するなど、このイベント、どんだけ力が入っているんだか。
作品作りに対する愛が感じられる作品では、イベントでも力を抜かないでくれると言う事が証明されたイベントだったと思う。
いや、好きな作品なので何か今後の展開が出来ないかと、このイベントに参加して改めて思ってしまった。こういう事を思わせてくれることこそが、本当のアニメイベントの価値だと思う。