ANIMAX MUSIX 2014 YOKOHAMA 横浜アリーナ

このアニマックスライブは毎年参加するか迷う。というのも、私のライブへの参加動機が基本的に声優の声を聴く事だから。アニサマには当初から参加したのにアニマックスにはあまり参加出来ていないのもそれが理由。とは言え、4年前にみのりんが参加してからは結局毎年参加していたり。その後、アニサマほどでは無いとはいえ声優の出演は増え続け、今年も結局かなりの率になっている。こうなっては参加せざるを得ない。
長大なライブであることでも定評のあるこのイベント。この日の開催も7時間にわたるものだったらしい。
KOTOKOは各時代の代表曲を歌い貫禄を見せる。
GARNiDELiAは作品的に評価の高い物というセットリストか。聞かせどころの多いさすおにを持ってこなかったのは意外。
井口裕香については、あれほど応援したいと思っていたのに、ソロデビュー以降全く見れていなかったので、この機会に見られてほんと良かった。
春奈るなはグランプリ的に不遇だったのに今では欠かせないアニソンシンガー。やはりSAOや物語は強いね。
今井麻美アイマスで知り尽している気分だったけど、千早から離れた彼女の歌を生で聞くのは滅茶苦茶しばらくぶりかも。背が小さくて可愛らしい彼女が見られた。
意外だったのがAG7。たった一曲で終了。ソロのメドレーとか聞きたかった。つーか、このみんがソロとして参加してないのが残念。逆にこれに縛られたのかな。
小林竜之は一番新しい人か。迫力があった。
セハガールズは出落ちながらかなり立派なパフォーマンスで素晴らしかった。
ELISAは新曲。あの陽気な彼女がMC一つしないのが残念。
鈴村健一パフォーマーとして一流。楽しませてくれる。
川田まみではI’ve SELECTIONとして歴代の名曲メドレー。国家とか認識しない世代もいるのだろうなあとか思いながら聞いたり。
JAM Projectのソロセレクションにはやられた。このメンバーがアニソン界の巨頭であることを見せつけられた。
レイカーズ(Ray×DJ和)は良かったなあ。ハナヤマタロウきゅーぶごちうさですよ。やはりこの辺りの楽曲は何があっても聴きたい訳ですよ。Rayソロでは少し控えめに一曲で終了だったのが残念。
内田真礼はもちろん主題歌二曲を投入。正統派の楽曲をしっかり歌いきってる。がんばれまれいちゃん。
ミッチーも超絶エンターティナー。このライブの顔と言ってもよいよね。
やなぎなぎにはここまでスペースがもらえるとは思ってなかった。けど、リノの「美鳥の日々」とか懐かしい楽曲まで披露してくれる。これこそがこの手のライブの醍醐味。
そして、南条愛乃。これでこの日の声優アーティストは全て出揃う。で、丁度ここで時間切れ。勢いで間違って入れてしまった次のイベントに向かうために途中退場する。まさか、既に5時間続いているこのライブが、この後さらに2時間あるとは。残念極まりないがいた仕方なし。当初の目的を果たしたと自分を納得させる。
その他、このライブの目玉であるコラボやカバーについて印象に残っているのは、井口裕香×今井麻美×内田真礼×南條愛乃のパラロスかな。こんな贅沢なステージはなかなかない。あと見られなかったのだけれども、るなるがQ&Aリサイタル!をやったとか。どちらもアニメの評価とかよりも、曲の持ち主の声優によるライブによって評価が高い曲。声優ライブ文化の熟成のようなものを感じさせられる。
やはり声優にしろアーティストにしろ、一線に出てくるのは実際の受け手から認められたものだけのはず。しかし、少し前のアニソンオーディションで事件とかあったけれども、アニソンアーティストは内部のオーディションによって最初からステージに立つ存在となる。逆に元々裏方で雑多な仕事も多い声優の中からほんの一握りとして出てくる声優アーティストにこそ、受け手の目による強い淘汰があるだろう。声優アーティストがスターとして認められるのに対して、アニソンアーティストが裏方の職人的に見られがちな所以のように思う。しかし、その風潮もこのアニマックスやアニサマの台頭によって変わりつつある。
イメージ的に、このアニマックスライブはアニサマの人気の高まりを受けて、似たようなエンタメを求める受け手を上手く掬えたため上手く回り始めた気がする。(アニサマの終わった秋口にあるのも上手いよね。)そして、アニサマが声優アーティストを大切にして人気を高めてきたことを、ここにきてやっと認識し始めているようだ。
アニソンアーティストはよりスター性を、声優アーティストも技術力を、お互いに高めあう場と成っていって欲しいものだ。
だから、やはり声優アーティストは大切にして、出来るだけ参加させて欲しいなあ。