animelo mix presents ゆいかおりLIVE TOUR「HEARTY PARTY!!」 大阪オリックス劇場

この日、土曜日だと言うのに午前中に用事があって、昼過ぎからあったころあずやStylipSのフリーライブにどうしてもギリギリ間に合わない。そんな状況にクサクサしてたら、とある天啓が降りてきた。・・・新幹線、乗るかw。
思い付きで新幹線に乗って大阪を目指す事に。
そして辿り着いたのがオリックス劇場。ツアー二回目のゆいかおりライブの会場ですよ。
ツアーは本来その土地のファンの為にあるもの。だからイベント中心地に居るはずの関東の者があまり地方をめぐるのもがっつき過ぎとは思うのだが、想いが強すぎる人のライブについては許して欲しい。実際のところ当日券も有り他に迷惑をかける事も無かったようだ。
私は声優の声を聴くためにイベント巡りをしている。その点において、ゆいかおりのライブは別格。特に小倉唯の声については何を置いてもそれを聴きに馳せ参じたい声とすら思っている。
これは、改めて思い返してみると私のイベント参加遍歴に関係するのかもしれない。
元々声優の声を生で聞きたいと思うようになったのは、イベントで宮村優子の鼻にかかるアタックの強い声を生で聞いたから。あのトンカチで頭を後ろから殴られたような衝撃は今でも忘れられない。
しかし、それと同じくらいの衝撃を受けた声が能登麻美子の歌。耳が真綿で包まれるような強烈な圧迫感のあるウィスパーボイスは、みやむーとは全く別方向ながら、まるで異世界に飛ばされたくらいの衝撃だった。
みやむーの強い声は、あれほどの声はなかなか無いものの、しかし他に様々なバリエーションで似た衝撃を与えてくれる声優に出会っている。その中の一人はキャリーさんだったり。
しかし、能登麻美子のウィスパーボイスの衝撃に匹敵する声優はというと、これがなかなか見い出せない。例えばハルカスが能登麻美子と似た声のキャラをしていたとしても、やはりあの「真綿の衝撃」を伴ってないし、逆にその本来の強い声はみやむーの衝撃を与えてくれる人と認識してる。はやみんもポスト能登として引き合いに出されることがあるけれども、言ってみればよりスマートで綺麗な声だ。
真のウィスパーボイスはある意味マイクにすら乗らない。可聴域外のホワイトノイズ的なものが多くて、声優の声として使いづらいのかもしれない。しかし、その声が耳に届くと強い圧迫感とともに真綿でくるまれたような安堵感を与える。
小倉唯の声は、最初に聞いた気安い感想は、舌足らずな幼児声というものだった。しかし、どこか引っかかる。高めのか細い声なのにその輪郭が茫洋として掴めない。気が付いたらその声をリピートしたいという欲求が自分の中にある。そして、よくよく考えるとこれは能登麻美子と同じ類の声だという結論に達する。正にそうそう出会う事の無い真のウィスパーボイスの持ち主として小倉唯を認識している。
ウィスパーボイスを武器にする声優はある程度いる。しかし、真のウィスパーボイスと作られた者とはやはり違う。そうとしか生きられない者は、その世界で否応なくスペシャリストにならざるを得ないように。
そして、小倉唯の素晴らしい所は、アイドルとしてのパフォーマンスを持ち合わせている事だ。能登麻美子の歌を熱望しつつも、そのソロライブの機会はたった一回しかなかった。しかし、小倉唯はソロアーティストとして、そしてゆいかおりとしても活躍している。この貴重な声を堪能する機会が、今この瞬間存在している。
まだ彼女は年若いし、声優としてもその立ち位置はまだ確立しきれてないように思う。アイドルとしての活動が優先してしまうと、声優としてはあまり良くない場合も多いかもしれない。しかし、今後とも声優とアイドル、アーティストとしての活動を両立して活躍していって欲しいものだ。
・・・つい熱く語ってしまったが、発作的に新幹線で東京大阪間を往復するくらいの動機を、小倉唯に対して持ってしまっていると言う話だw。
で、やっとライブの感想なのだけれども、前回のパシフィコでは物語的なもので全体を構成したのに対して、今回はより純粋なライブに成っていたように思う。生バンドでは無いから衣装チェンジの時間が空いてしまうのだけれども、そこはいつもどおり彼女達のムービーで繋いでいた。そして、今回の目玉はダンスパート。カッコイイダンスムービーから始まり、一パート全てゆいおおり楽曲中のダンサブルな曲で固めて、彼女達のもう一つの魅力であるダンスを堪能出来た。
本当に、ゆいかおりアイドル声優として群を抜いて魅力的な二人組だ。ダンスも本格的だし歌もその特色ある声を武器にして魅力的なものに成っている。そして、二人組として双子の様に揃った体格と、実際には正反対なのに共に人好きのする性格。二人が仲良くいちゃいちゃする様子を見ているだけでも微笑ましい。
参加して大満足のライブだった。
そして、慌てて新幹線に飛び乗り東京に戻ったよw。