『六畳間の侵略者!?』Blu-ray/DVD発売記念イベント 日本消防会館(ニッショーホール)

アニメの出来はまあ悪くは無かったように思う。というか、あまりにベタな設定の上に引っかかりが無かったので、最後まで見てない。イベントは後回しに出来ないからこればかりは仕方が無い。後で時間が出来たらみよう。
そんなこんなで、若干想い入れが薄いということもあり、イベントにも入り込めなかったということもあるのだろうか。あまり良い印象を残せなかった。
基本的にイベントは生台詞ありゲームありで面白かった。ただ、その面白さの4割くらいが中村氏のトークによるもの。残りの3割がプチミレ二人もキレキレトークと歌。2割がその他中堅声優のトーク。で、最後の1割が新人ハートインベーダー達の初々しさかな。
これはいかん、と思うんだよなあ。このアニメの企画と、更に言えばこのイベントそのものが、この新人達を活躍させるためのものとも言える訳で。まあ裏を返せば、コストの安い新人声優のアイドル性をメインにして企業ががっぽり稼ぐという目論見でもあるのだろうけれども。ただ、それが上手くいけば、企業も、売り出し中の新人達も、新しい刺激を求めるファンも三者それぞれか嬉しいという事になる。是非新人ちゃん達には頑張って欲しい状況という訳だ。
けど、どうもそれが上手くいってない。トークでは右往左往するばかりで結局MCを務める中村氏が活躍するばかりだから、次に期待されているプチミレがかなり強引な受けトークをせざるを得なくなる。それが加速するからやはり新人達は右往左往するという悪循環。
そしてこの手ではやはり一番の魅力であるライブも、何故だか彼女達の基本曲であるOPを披露しただけ。というか、それすら最初の入りががたがたで盛り上がりが途中からという始末。これだけでも今まで練習重ねてイベントでもやってきたはずなんだから「しっかりしようよ!」と心の中で叫んでしまう。最後のトリもプチミレになってた。
彼女達は作品開始前にアニトークとかで見ているから決して愛着が無い訳では無いのに、どうしても一言言いたくなるパフォーマンスしか出てこない。最近の新人声優は凄いのばかりだから、そんなにのんびりしていて大丈夫?とは思ってたけど。
彼女達のライブパートがこれだけ削られたのも、彼女達の時間でもっとコストの高い他の声優達を無駄に拘束出来ないということなんじゃないかな、と勘繰りたくなる。もし新人声優達を売り出したければ、もっとライブパートを増やすべきだし、その方がファンも喜ぶはず。ただこの場合コストを使った分だけの価値が生まれるかは見ているこちらとしても疑問に思ったかもしれないが。
新人声優が居て、作品があって、イベントがある。今まで案外上手く行く例を多く見てきたけれども、そうじゃないこともあるものだと、ある意味とても勉強になったイベントだった。

大切リスト。(DVD付)

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