田所あずさワンマンライブ2014 −Beyond Myself!− 心斎橋 MUSE

前のイベントが終了してから急いで新幹線に乗り込む。またもや大阪滞在はほとんどライブのみというスケジュールw。
改めて、田所あずさの歌の魅力について語りたい。なぜ遠出してまでその歌を聴きに行きたいと思えるほど絶賛しているのか。
声には様々な魅力があり、声オタ、声フェチとして声優の声を聴くことに無上の喜びを感じているものとしては、やはりその様々な声の魅力を追求したくなる。
今までにも様々な快楽を与えてくれる声に出会ってきた。声の魅力は本当に千差万別でそれぞれ別の魅力を持っている。輝きのある声、美しい声、癒しの声、楽しげな声。圧倒する声、庇護欲をそそる声。どれも別のベクトルで耳への刺激があり、別の快楽を与えてくれる。
また、これらの声からは色による表現も出来ると思っている。輝きの橙、美しさの白、癒しの緑、笑いの黄色。圧倒する赤、庇護欲のピンク。もちろん、表現の方法によってこの色合いも千差万別だ。
やはり声は波長であり、同じ波長である色とも感覚的に共通する部分があるのだろう。波長の幅が大きければ色合いは赤くなり、細かければ青くなる。波そのものを大きく粒立ちを良くすれば白い輝きが増し、波が小さければ滑らかな黄色になる。
そんな中で探し求めていた声の色がある。それが基本色とも言える「青」の声だ。青はより細かい波長の声。青色を含む声は清涼感を感じさせる。ただ、その「青」そのものの声という歌声にはなかなか出会えていなかった。清涼感のある声の声優と言えば、坂本真綾寿美菜子茅原実里とか。確かに青色に近い声質を持っている。しかし、その声は青色に留まらない。より輝きを求めて白みを増し、銀色の声色と言った方がしっくりくる。
青色の声は、非常にこまやかな波長であることを感じさせるため、尋常ならざる声の粒立ちを持ち合わせていなければならない気がする。それは、青色発光ダイオードの開発にも似てそう簡単には成し得ない。特異なほどのこまやかな粒立ちを維持した声でないと感じる事は出来ないのだろうと思っていた。
そして、その青色の声に大きな衝撃とともに出会ったのが田所あずさだ。どこを切り取っても濃い青色を感じさせる歌声。それは、長年求め続けていても出会えず、恐らく今後も出会えないだろうと諦めかけていた声だ。
田所あずさ、鮮烈なる青色、その歌声にやっと出会えた。
ただ、この青色の歌声は諸刃の剣でもある。あまりに清涼すぎて後に残り辛い声質とも言える。声質に欲情wしてしまう声フェチならともかく、やはり歌の魅力にはどっしりとした感動を与えるものなども含まれる。この声質の魅力をそのままに、そう言った要素をより加えていけるかが今後の課題となるかもしれない。
実際のところ、ころあずが声を壊した時には大いに肝を冷やしたものだった。この声質はやはり尋常ならざるものであり、それを酷使することはその寿命も極端に短くするものではないかと心配したり。しかしそれは杞憂だったようだ。
今回のライブも実にのびのびとその清涼感溢れる歌声を聴かせてくれた。
初の生バンドと言う事で、バンドメンバーとも少しギクシャクとしながらも面白トークを繰り広げたりして良い雰囲気。基本的にトークがネガティブでたまにハラハラさせるけれども、それを味にしている。ただ、その辺りはもっともっと自分に自身を持って欲しいとやきもきされるのだけれども。
彼女が声優として一定の立場を確立し、歌もこのまま歌い続けてくれれば、どこまででも行けるという予感はある。まだまだ足りない所の多いころあずだけれども、今後とも頑張って欲しいものだ。

Beyond Myself!

Beyond Myself!