はりけ〜んず前田 単独オタクLIVE 10周年SP「FINAL PARTY NIGHT 登風!!」〜10年間本当にお世話になりました!さぁラストはみんなで一緒に…〜 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

ワンフェスも開催されているこの日、所用でほとんど動けず。この往年の声オタにとってのマストイベントも遅刻せざるを得ない状況だったり。とは言え、なんとかやまけんとの漫才頃には入れて、一番の見どころには間に合ったのかな。
声優バラエティコーナーとしてのパネル対決では仕込んでるの?というほどの奇跡的な事が起きて大盛り上がりだったり。
そして一番の見どころはなんと言っても前田の夢が詰まっている「声のから騒ぎ」コーナーだっただろう。雛壇に往年のアイドル声優がずらりと並ぶ。氷上恭子松岡由貴などももちろん懐かしいけれども、榎本温子山本麻里安なんかも以前は色んなイベントやってくれていたので、本当に懐かしい。一人南條愛乃が先週SSAにも立った時の人なのだけれども、その彼女もある意味往年の声優であってシンパシーを感じさせるのがチョイスの素晴らしさだろう。そしてやはり清水愛はこの中ではホステスの役どころとしてさりげに前田をサポートしてたり。
真田アサミ氷上恭子が前田を連れ出して前田を沢城に見立てて歌わせるという、オタク前田にとっては夢のようなシーンも有り。まさに登風というイベントの集大成となった回だっただろう。
それにしてもFINAL PARTY NIGHT と名のついたイベントにこれで3回参加したことになるのか。一つ目はもちろん本家、2004年12月26日。次に2005年6月5日〜PPPH祭にょ〜「俺達のファイナル・パ〜ティ・ナイト」。これもまた、やまけんが主催したFPNをリスペクトしたイベントだった。そして、この日2015年2月8日で3回目。如何にFPNがあの時代に大切なイベントだったのか分かる。
それは一つの時代の終わりであると同時に始まりの頃。1998年で第3次声優ブームが終わり、しかし同時に次の動きが始まり、多くのアイドル声優が一気に出始めた頃。まだ世間の受け皿が追いついて無く、送り出し手もノウハウが貧弱でその中で多くの声優も時代に翻弄された。このイベントに参加した声優の多くがその中を潜り抜けてきた者達だ。
その後、ある意味ブロッコリーが支えた浮足立った時代の空気が崩れ、広く世間からも評価されるコンテンツが生まれて第4次声優ブームが始まった。外から新たな作り手が参入し、本当の意味での戦国時代に突入した。
その時代を生き体験した声優達が、今またこうしてこの場に集まってくれた事がある意味奇跡的であり、その時代から彼女達を見ている者としてこれほど嬉しいことは、無い。本当に奇跡のようなイベントだっただろう。
とはいえ、このイベントもまた象徴的な意味を持つだろう。登風の終了は、その時代の残滓すら生き辛い時代を表している。オタク時代終焉のシルシは、こんなところにも表れているのだろうと思う。

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