「第4次声優ブーム」について

  • 声優ブームが生んだ功罪 今の声優に求められるものとは?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150208-00000304-oric-ent
最近ではヤフーニュースでこんな記事が出るんだから、ほんと驚きだ。
この記事、概ね間違ってないと思うのだけれども、やはりこういった現象の「その中」に居て感じている感覚と、外側から見られている感覚の違いというのは感じざるを得ない。
ところで、この記事の中で一番気になったのが「第4次声優ブーム」について言及されていること。この記事以降「第4次声優ブーム」という言葉が結構ネット各所で拡散していて、今後定着していきそうな気配がある。
ただ、この記事の「第4次声優ブーム」については、どうやらwikiにかかれている事をそのまま引き写しているみたい。

第4次声優ブーム
おおむね2000年代後半頃から2010年代前半頃までとされる声優ブーム

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B0%E5%84%AA
そして、このwikiの根拠がどうやら「週刊プレイボーイ」2013年7月の記事らしい。
けれども、最近のこの手の雑誌記事ってかなりいい加減だよね。それこそ一寸したマニア寄りの記者が書いていたりして何の権威も積み重ねも無い事が多い。こんな記述者も残されていない根拠でこういったことが既成事実のように語られていくかもしれないと思うと、どうにも落ち着かない気分になる。
で、よくよく考えてみると以前私がこのブログの中で「第4次声優ブーム」について書いていたことを思い出した。それはプレイボーイの書かれた1年半前の2012年1月のこの記事。

http://d.hatena.ne.jp/crow2/20120127
この時はまだwikiに第4次声優ブームについて書かれていなかった。確かこの記事を書いた時の記憶だと、ヤフーで「第4次声優ブーム」を検索しても「ヤフー知恵袋」で今も残っている2011年5月の質問くらいしかヒットしなかった気がする。そしてそこではブームの存在は感覚的に否定されている。
だから、この記事の中で『今はもう「第4次声優ブーム」になってるよ』と、結構気持ち良く自説を書き殴ってるw。今自分で見返しても、やはり当然の様に積み重ねも権威も何もない思い付きの記事だ。
そして、今に至るまで少なくともネット上ではwiki以外で「第4次声優ブーム」について語っている人は見当たらない。
この手のオタクネタって書籍にかかれていたら結構すぐネットに報告されたりする(その結果がwiki)ので、「プレイボーイ」以外のものの本にも書かれて無いかもしれない。
・・・なんか、お尻がむずむずするなあw。
だって、私のこの記事も「第4次声優ブーム」をネットで検索すると結構上位にあるし、感覚が少し違うとはいえ概ね同じ時期を指してるし・・・
やはりこういう事って、もう少し明確なデータによって権威ある人の言葉で決められていって欲しいよね。
どこかにちゃんとしたアイドル声優評論家とか居ないものかなあ。最近、この手のオタク文化にかかるしっかりした評論家とか論壇の必要性を感じる事が多いよ。