田村ゆかり LOVE ♡ LIVE 2015 Winter *Lantana in the Moonlight* 日本武道館

姫のライブ、前日は行けなかったのでここだけは押さえておきたい。
よく考えてみると、姫のライブに最初に行ったのが2004年だから、もう10年を超えて見ているという事になる。そう思い改めて姫のライブを振り返ってみると、今回のライブは一つの大きな節目となったライブだったのかもしれない。
実際には、姫のライブの節目は以前にも一回あったと認識している。それは2008年のDMCツアー。それまでの姫のライブはどこか小振りで、鉄板曲は本当に鉄板で、何より今まで姫を応援してきているゆかり王国民をこそ大事にしている印象だった。それはある意味姫のライブの第1章。そこでは実に濃い忠誠心が養われ、密度の濃いライブが展開していた。
しかしこのDMC以降、新しい楽曲が構成の中心になり始め、なにより会場の広さが拡大傾向になった。その頂点が一昨年のSSAであり、昨年のツアーは総括的に意味合いを感じさせるものだった。つまりそこまでで姫のライブの第2章が終わった印象があった。
そして始まる第3章としての今回のライブ。それはよりバラエティー性、演劇性を強めたモノだっ様に思う。姫は前ツアーから17歳でいることを止めた。しかしより演じる要素をふんだんに取り入れ、様々な側面を見せてくれる。その最もたる面が神楽坂ゆかだろう。
演者でいる、エンターティナーでいる以上留まっては居られない。何故なら観客は飽きるものだから。どんなに国民が姫の事を愛していたとしても、その愛は姫のエンターティメントによって力を得ている。そこでしか繋がりを得れないのだから当然だ。
次の方向性に向かう時、そこに絶対に正しい道しるべは存在しない。それは冒険でしかない。今回の展開はそんな冒険を含んだものだっただろう。
姫は、最後の挨拶の時いつも以上にナーバスな様子を見せていた。
今の姫を支えている新たに入った多くの国民の感性は、やはり10年選手である自分とは少し違うだろう。姫の弱気な様子をただただ見守ることしか出来ない。
姫の行く末に幸あれ。そう強く思うライブだった。

あのね Love me Do(初回限定盤)(DVD付)

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