緒方恵美の晴天ヘキレキ!-マンスリートークライブラジオ vol.26- 晴れたら空に豆まいて

最近の私は基本的に声優ラジオを聴かないので、この緒方恵美のラジオについても普段は全くノーマークだったりする。今回この公開録音に参加したのは、ぶっちゃけて言えば、次回ゲストが田所あずさでそのチケを発売するからという、実に邪な理由によるもの。
とは言え、アニキのラジオは以前にも聞いていたので、その全く変わらないトークを聴いてとても懐かしい気分になったりw。銀吠えは良く聞いたよw。
そして、今回のゲストは上江洲誠だという。ある意味、私のアニメにおける基準は物語構成が第一であり、その構成力において今最も信頼していると言っても良い脚本家さんなので、この人の話ならばいくらでも聞きたいくらい。幾つかのイベントで聞いてはいるが、彼自身の事を聞く機会はあまりないので、実によいタイミングだった。
作品に対する心の熱量を持ちながら、実際の構成時にはクレバーに徹する。その相反する姿勢を持つことの大切さを十分に理解している様子がわかり、実に納得させられた。
彼にとっての脚本家の転機は二つあり、一つは「瀬戸の花嫁」で岸誠二とそのチームに出会い今の活躍があるのは良く知られていること。
そしてもう一つは「DEVIL SURVIVOR 2」だとか。この作品で自身が脚本を書く意味として、ただ単にエンタメを追い求めるのでは無く社会に対する責任を感じるようになったとか。それが今の彼の柱になっているらしい。
この発言はとても重要だと思う。それは物語の中に「テーマ」を置くと言う事にも通じる。ただエンタメに走ると物語はエンタメとしての魅力を持つことは出来ても後に残るものが無くなる。それに気づかない脚本家は実はとても多くて、それが原因で空中分解している作品は山ほどあると思う。
作品における「テーマ」はこだわり過ぎると物語を重くして魅力を失ったり、敬遠されたりするものだが、彼はクレバーさによって上手く制御出来ている。この事を意識して物語構成をすることで、良い作品が出来る確率は段違いに良くなると思っている。彼の絶好調ぶりの原因を改めて認識出来た。とても有意義なトークショウだった。
他にもアニキの生歌などもあり、実に楽しいイベントだった。