LAWSON presents Sphere BEST live 2015 ミッション イン トロッコ!!!!−plan A− 国立代々木競技場第一体育館

いかん、かなり負のスパイラルに入っている。
今年度はスフィアの5周年としてそれを記念した展開があるという晴れやかな活動を期待していたのだけれども、どうにも良い方向に気分が向いていかない。
ツアーは良かったのだけれども、ケチの付け始めは夏のライブ上映会。チケの発売方法で失敗して(ファンの重複買いを許して)空席を大量に出したのを受けて勝手に会場を変えるという暴挙を見て、以前より感じていたスタッフへの不信感が確信に変わっている。
そうしてイベントを斜めからしか見られなくなると、どうしても楽しめない。スフィアそのものに対する愛着は依然としてあるのに残念な事だ。
今回、初日が平日にかかるという事でどの程度の客が入っているのか気になっていたのだけれども、恐ろしい事に2階席が完全に塞がれていた。なんということだろうと、さらに気分が落ち込む。もしかしたら、もしかしなくてもスフィアに対するファンの気持ちの勢いが低下している証の様に思える。考えてみればこの同時刻にAJライブが開催中で、そちらに大量に人が流れているのだろう。
そして、ライブ自体にも残念なことが。ミッションイントロッコという名前から考えられるライブは、やはりどこに居ても最前線に居るかのように楽しめるライブだろう。過去のスフィアのライブでもそういった趣向を多用してくれていたので、それを上回る演出を期待したくなる。
しかし、今回のトロッコはアリーナの真ん中に作られた花道ステージの近くを動くだけ。つまり、アリーナの真ん中は全てが最前かもしれないが、1・2階席の方に寄ってきてくれることは無い。これではアリーナ真ん中以外は悪い印象しか残らないだろう。だって、普通のライブらなば最前になれないのは確率から言っても諦めが付くだろうが、最前になれる確率が1/3くらいなのにそこに入れないのであれば、その残念感は半端無い。すぐ先日のこの場所におけるほっちゃんライブでは2階席まで最前になるように様々なトロッコを駆使して楽しませてくれたのに対して、このライブの名前倒れ感は酷いものだ。真ん中あたりが無茶なチケ取りをしたコアファンで占拠されていたのだとしたら、駆け出しファンを置いてきぼりにするような舞台設定だろう。なぜここまで配慮の無い設定だったのだろうか。
ライブ自体は正にベストライブとしてあらゆる過去の名曲を聴かせてくれたので嬉しくもあったが、こういう雰囲気の中ではいま一つ楽しめない。考えてみればベストライブと言う意味では昨年の武道館も同様だし、トロッコの仕掛けに意義を見出せなければ同じことを繰り返しているようにも感じてしまう。苦い思いのままだった。

sphere(初回生産限定盤)

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