LAWSON presents TrySail First Live 2015 “Sail Out!!!” パシフィコ横浜 国立大ホール

そりゃあね。もう既にこの三人で三回もラジオのライブイベントはしている。だからファーストライブというのはある意味本当じゃない。それになにより、天下のミューレ所属の期待の新人達でもある。
とは言え、そのファーストライブとして、このパシフィコという大舞台でこれだけ堂々とライブをするのは、やはり凄い事だと思う。
天下のミューレも力が入っているのが分かる。まず最初からかなりしっかりした演劇の舞台が出来上がっている。つまりスフィアライブにおける小演劇はこのトライセイルライブでも継承するのかも知れない。彼女達が声優であるという身の証にもなるので、このミューレ劇場は正解だと思う。ともあれ舞台装置にもそれだけに金がかかっていて、いつも通り脚本家浅沼晋太郎にもギャラが発生しているはずｗ。
そしてライブも。パシフィコに巨大な電光パネルが設置されていて演出を盛り上げる。ライブの満足度と舞台の照度は比例するからそこにお金をかけるのはとても重要だけれども、ここまで大きいのはあまり見ない。ミューレの力の入れようが分かるというものだ。
けれども、もちろんそれらは全て主役を引き立てるだけの要素であり、そこに立つ演者のパフォーマンスこそが全て。そして、実際にそのステージ立った三人が、その中で素晴らしいパフォーマンスをしていた。それも、まるでそれが当たり前の様に思ってしまうくらい、実に堂々と。それは本当に凄いことだと思う。
小劇場では少しコミカルかつ少し込み入った内容で感動も与えるものだったが、笑いも感動も十分得られる演技だったし、ライブも実にパワフルかつ魅力的なパフォーマンスだった。
実際のところ、このトライセイルはスフィアの頃と比較してしまえば、置かれている状況は決して良くはない。あの頃のけいおん熱のような巨大なムーブメントがある訳では無く、天ちゃん以外は声優としての実績もまだまだと言う状況で、彼女達が今後もより大きく活躍していくかどうかは未知数だと思う。しかし、少なくともそのパフォーマンス力は本物だし、今の勢いだけでも十分次の展開は期待できる。
あと一歩、天下のミューレ様としては何か仕掛けが欲しいところ。気になるのが、やはりもちょだろうか。
天ちゃんはもう今のままで、よりソロ活動を展開していけばよい。なんすは、まだ年若いけれども知性派だから、より演技の方向に力を入れていけばその年齢としては十分な活躍が出来そうな気がする。問題はもちょ。彼女が今のところ全く芽が出てないのが気にかかる。彼女の個性の魅力は間違い無いけれども、声優アーティストとして活躍できるかは別だろう。彼女が単なる天然系か、大いなる原石か、でトライセイルの未来も大きく変わる気がする。
はてさて、どうなるものか。興味が尽きない。

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