Mimori Suzuko Live 2015 「Fun! Fun! Fantasic Funfair!」 舞浜アンフィシアター

やっと三森すずこのソロイベントに参加する事が出来た。以前はミルキィホームズで必ずユニットだったし、その後ラブライブに参加してからもソロイベントはほぼ無い。そしてμ’sがヒットしてからのデビューではもう絡める筈もないという程の人気になってしまった。
彼女に関して思い起こすと、最初から期待出来る存在だった。ミルキィでは常にセンターいて彼女の歌とダンスは他のメンバーより頭一つ抜けていたと言って良いだろう。顔立ちが良く常に笑顔でどことなく上品さがある。実際の彼女はてやんでい口調wの豪快な性格のようなのだけれども、どこかに育ちの良さみたいなものがあり、女性としての包容力というより人間としての許容力みたいなものを感じさせる。サバサバしてるのでアイドルとしての引っかかりが薄いけれども、超王道のスペックを持ってるので、一旦引っ掛かりを持てたら大きく化ける存在と言えた。
それがμ’sの大当たりで正に大きく花開いたと言えるだろう。今までにもそのスペックの高さで上級の歌とダンスを披露してきた彼女が、ユニットの為でなく、自分の為にその能力をどのように披露するのか、実に興味深く、期待したくなるライブと言える。
場所は舞浜アンフィシアター。彼女のこのセカンドアルバム、セカンドツアーのコンセプトは遊園地だから、正に此処こそライブ会場に最も適している場所と言える。
そして、繰り広げられたのは、一曲一曲、この様々な演出機材をそろえるアンフィシアターという特別な会場の能力を駆使した、正に一次元上のエンターティメントと言えるライブだった。
そこで演じるのは、ここディズニーランドでアクターを務めた事もあるみもりん。派手な舞台装置とダンサーに全く引けをとらないヒロインとして、上級の歌とダンスで観客を魅了していた。
いや、ほんと、これは凄いよ。彼女の能力が発揮される場所として、これほど良い環境は他に無いだろう。前回のライブや他会場のライブを見ていないので本当にそうなのかは知らないのだけれども、あまりの密度のあるライブに当てられて、そう感じざるを得ない。実質的には決して長いライブでは無かったのだけれども、そのライブの完成度、密度に、通常感じないほどの満足を得た。
今後、三森すずこはどの方向に向かうのだろう、とか思う。アイドルとは基本的に疑似恋愛を与えてくれるものだけれども、みもりんはエンターティナーとしての能力を惜しげもなく披露してくれても、そのべらんめえ口調wで恋人としての「隙」みたいなものは少ない。熱狂的に支持するファンは居るし彼女の才能を楽しみとする観客も多くいるだろうけれども、彼女をアイドルとして崇拝するファンの数はどのくらいいるのだろう。彼女が演じるキャラで、海未ちゃん以外にアイドル的に見られるキャラクターは存外少ない。ラブライバーの熱が引くまでにそう言ったキャラを一つでも増やして欲しいものだ。若しくは彼女自身がそう言った方向性を全く期待していないのかもしれないが。