MINORI CHIHARA LIVE 2015 "SUMMER DREAM 3"  河口湖ステラシアター

みのりんの河口湖は聖地。サマドリに名前が変わっても、連続7回毎年行っているライブとして、これだけは外したくない。実際にはスケジュール的に厳しくて土曜だけの弾丸参加になってしまったのが残念なんだけれども。
実際のところ、最近のみのりんのライブ活動は少し落ち着てきてしまっていて、今年はこのサマドリくらいでしかがっつりしたライブをやってない。いや、実際にはオーケストラライブをしてくれているのだけれども、個人的にあのオーケストラライブについては不完全燃焼という評価。
茅原実里が10周年として、武道館でライブ活動の一区切りをしたという感覚はある。しかし、同時に次の展開も彼女の中では見えているものと思っていた。
それはより歌うことに、純粋に向き合うということ。
みのりんが最初の武道館ライブで一つの到達点に達してしまった後、自分の方向性に悩んだのは事実。その後、水樹奈々を追いかけるかのようにライブの巨大化をしてみたけれども、それは彼女にとって「何か違う」という感覚だったようだ。
そして彼女自身が出した結論が「やはり歌が好き」だったはず。後はその想いを表現するだけ。
そんなみのりんの想いが最も形として現れたのは、昨年のFCイベントのアコースティックライブだった様に思う。以前あった無料イベのアコースティックライブの時と比べると、より深みを増した歌声。みのりんがより深く歌に打ち込み、より真剣に歌と向かい合っているかが良く分かるライブだった。
しかし、そのアコースティックライブの強化版ともなるべきオーケストラライブは何かが違った。オーケストラライブと言いつつエレキバンドが中心になった音の構成で、みのりんの繊細な歌い廻しは全然聞こえて来ない。迫力と繊細さを同時に出せるはずのオーケストラの良さを全然出せていない。それは自身の歌声の本当の良さに気付いて無いからこその選択なのではないか、という感想すらもった。
いや、アコースティックで行くという事は、決して生半可な判断では無いのかもしれない。それは自身のステージをある程度小規模に限定するという判断になるかもしれないから。まだみのりんの方向性は定まっていないように思う。
とは言え、サマドリは違う。年に一度のみのりんのお祭り。ここではみのりん自身が一番に楽しみ、それをファン達も共に楽しむという場所。大いに堪能させてもらった。
特に今年のお楽しみはアニソンカバーのロック曲。そして選ばれたのがハルヒの「God knows」だったり。長門自身が歌う「God knows」…これを聞くのに10年待ったよw。とは言え、これ会場的な反応は実はいま一つだった気がする。ハルヒはやはり一区切りついてしまっているのかなあ、と思わざるを得ない。個人的には泣きそうなくらい嬉しかったけどね。
新曲もふんだんに取り入れ、なおかつ定番曲あり、みのりんライブでがっつり楽しめる。やはり真夏の河口湖には必ず来るべきと再認識するライブだったよ。