魔法少女リリカルなのはStrikerS 12話 ナンバーズ

前回疑問に思っていた情報が今回少しだけ提示された。ルーテシアの思惑であったりその立ち位置であったり。ナンバーズもなんとなくどんな存在なのか分ってきた。これで、ある程度見通し良く物語に付き合う事が出来そう。
ただ、このような情報提示の倒置は、効果的な場合もあるが、特別理由が無ければ単に失敗しているだけだと思う。情報管理と言う点において、本当に色々問題のある作品となってしまっている。
このような構成の甘さに加えて、今回はキャラクターの戦闘時の意識の甘さが目に余ったり。
戦闘が終了しない内から軽口を叩く新米フォワードって、なんて危機感が無いのだろう。結局逃げられているし。もしそのまま反撃に転じられたら自分が危ない事もまるで理解していない。先週も、キャロにかなりの威力の攻撃を加えたルーに対して、外見が子供だからと、優しい言葉などを掛けていたし。戦闘に対する危機感が皆無としか思えない。なのはが「意識を叩き直すよりも、すぐ実践」的な事を言っていたが、やっぱこいつら意識から変えていった方が良い様に思う。
それに、六課全体として戦況把握があまりにもいい加減。敵の目的がレリックだという基本を忘れて何度も窮地に陥っている。その目的物を輸送する際、一瞬でも護衛の戦力を外すって、どんな甘さだろう。それにより人死にが出そうになるし。また、人質と目的物の確保が第一の状況で、人質の言葉に惑わされるなんて、はっきり言って戦士として以前に公務執行者としてダメダメとしか言い様が無い。心情的にどうとかでは無く、体質的に抵抗できるような人間でなければならないはずだ。もう、有り得ないレベルの失態だろう。
結局、味方の戦力がインフレーションを起こしているので、ドラマ的に危機感を演出する為には、味方に間抜けな行動をとらせざるを得ないという、かなり深刻な状況に陥っているのかも知れない。
情報が提示されればされるほど、問題点が浮き彫りになる様な負のインフレーションが止まらない。本当に大丈夫か・・・