魔法少女リリカルなのはStrikerS 第13話 命の理由

ここにきて、当初から違和感を感じさせていた六課設立理由などが語られる。
これは途中ティアに確認されるまでもなく疑問に思えることであり、実際のところ「いまさら」感が強い。甘い世界観がだんだんとシリアスになっていくというのがこのシリーズの魅力ともいえるが、ことこのような「組織」とか「社会」に関しては、よっぽと上手い「騙し」をしないと、そのような演出は難しい。到底騙しきれていないと言え、その歪みはキャラに降りかかり、魅力を損ねてしまっているように思える。
ところで、その設立理由は管理局崩壊予言ということらしい。この次元世界が管理局によってのみ管理されているらしい、という推測も大体あっていそうだ。クーデターが起きるかどうかはわからないが、その管理局の危機を回避したときに、最も重用されるであろう人間は当然その危機を救った救世主だろう。
なのは女帝の野望にまた一歩近づいた感じだw。
そして、その六課設立に強い想いを抱いているはやて。前シリーズ終了時より、彼女の内面については決して解決していないと思っていたわけだが(2007/2/1日記とか)、そのあたりの心の機微がやっと見え始めた感じだ。
このシリーズ、いろいろとガタガタしているが最終的に帳尻はつきそうな感じ。やはり描きたいテーマはしっかりあるのだろう。ただ、その「見せ方」を練る時間がどうしても足りていない感じだ。本当に惜しいシリーズと言える。すべてが終わってもう一度見直せば、色々と分かって面白くなるような気もするが、それってシリーズものとしては、やはりちと問題があるだろう。