平成21年7月期新作TVアニメ雑感

結構面白い。そのラインナップが。「かなめも」とか「GA」とかの所謂ゆる萌え系、「宙のまにまに」とか、ゆる萌え系だけれども少し設定や物語に安定性を持たせたもの、「大正野球娘。」とかの正統派(?)萌え系、「プリンセスラバー!」はガチ萌え系、「NEEDLESS」は燃え萌え系。言ってみれば、萌えアニメに色んなニーズがある事がわかって、一時期の「美少女ゲームアニメ化しておけば萌えアニメになるんだろ」的なかわり映えしないラインナップに比べて、随分と色んな種類に分岐している。・・・全部萌えが絡んでいるけどw。
萌えって、その語源の説が様々あるように、実際には色んな萌えの観念が複合し一つの言葉として使われている様に思う。だから、萌えのニーズに正確に合わせようとすると、どうしても色んな種類に分岐するのだろう。萌えの分類とか作ると面白いかも。
ところで、そんな今期の中で気に入っているのは、「化物語」と「うみものがたり」の二物語wだったり。
どちらも監督が大御所で、自分の演出をやりたい放題やっているのが凄い。
新房監督は、緻密かつ異常なほど派手な演出を目指して今まで色々やってきたけれども、萌えアニメと出会ってから一つの方向性が出来て、それがついにここまで来てしまった、と言った感じ。
さとじゅん監督は、やっている事は全然変わらないのだけれども、アニメートの旨味としての人間の仕草が極限まで来ている感じ。一シーン見ただけで「ぐは!」てな具合。やはり凄い。
やはり、アニメって演出が大事なのかなあ。色んな類型の萌えアニメを大量に見るよりも、一つのシーンを何度も見直したいという気持ちの方が強い。その点、この二作品は強烈だ。