ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第1話

かなりの期待を込めて視聴。事前イベントにも行ったしね。
初見の感想としては、気合が入っているなあ、と感心するのと併せて、気合入れすぎで詰め込みすぎだなあ、という一寸溜息w。
所謂、気合の入った作品が陥りやすい失敗をした第一話、になっている。
おそらく、この作品は「空気」が描ければよい作品なんじゃないかな、と思う。
休戦中の軍隊に音楽を志して少女がやってくる。何かドラマを描くというより、まずは世界観を描く事から始まる作品だろう。だから本当は、第一話にやる事は特に無いはず。女の子がどんな子で、どんな町に配属されたのかさえわかれば充分なはずだ。
けれども、そんな展開ではあるのに、なにやらごちゃごちゃと、その他の事が詰め込まれすぎ。町はお祭りで住人の気性などはわからない。主人公も色々と物事に巻き込まれるので、一体どんな性格なのかもわからない。彼女、道に迷いやすい性格という事だけれども、方向音痴だからなのか、いい加減な性格だからなのか、感動屋だからなのか、バカだからなのか、判別できない。
で、それよりも伝えたかった事は、町に伝わる伝説らしい。
ただ、これはあまり良くない。
この伝説が何を意味しているのかというと、つまりは主人公カナタとその部隊が「物語の最後には死ぬ」という事を意味している。これは間違いない事。
いや、展開的には死なないかも知れないけれども、要は物語構成の法則として、最後には彼女達が死ぬような目にあいますよ、という伏線描写である事は間違い無い。
彼女達が軍隊である事からすれば、そのくらいの予想は設定の段階からつくのだから、ここまで親切に伏線を張らなくても良いだろう。ましてや、作品の空気を壊すほど積め組んでまですることではない。
とにかく、次週以降はペースを取り戻して、彼女達の日常を淡々と描いて欲しいものだ。なかなか良い作品になりそうな気はする。
・・・
そういえばこの作品、どこか「ココロ図書館」を思い起こさせるなあ。あれは力が抜けていて、なかなか好きな作品だった。

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