アイマスのアニメ化について思うこと。

そして、今回の重大発表として、アイマスが「アニメ化」するようだ。
実際の所、今のアイマスというコンテンツは、難しいところにきている様に思う。3Ｄアニメによる萌えキャラで始めて成功したアイマス（ときメモ3とかでは滑ってたからねえ）は、自分でキャラを動かせるという画期的な要素で一気に人気が爆発した。それは正にアイドルのシンデレラストーリーにも似て、劇的な成功だった。その後、ニコニコ動画の登場によってその活躍の場は広がり、ネットという「誰のものでも無い」場で、彼女達の物語が自然発生的に綴られていった。アイマスという物語は、そんな時代の流れに奇跡的にあった形で生まれてきた、正に「神話」と呼べるものだと思う。
しかし、時代は変わりつつある。ニコニコ動画も既に目新しさに欠け、世間では本物のアイドルＡＫＢ48とかが人気をとり、アニメゲーム的なコンテンツも押され始めているだろう。今のアイマスには、その存在意義自体が失われかけているのではないかと思い始めていたのだ。
そして、今アイマスに必要なのは「再神話化」だと思っていた。つまり、アイマスという物語に改めて正式な物語を付ける必要があると思っていた。きっと製作者側も同じ様な結論だったのだろう。正に絶妙なタイミングで発表されたので、思わず膝を叩いてしまう。
ところで、このアニメ化に際し、どのような物語が用意されているのだろうか。思うのだが、是非、ネットで発表され続けた、名も無きプロデューサー達の物語を取り入れて欲しいと思う。
アイマスは「神話」だ。自然発生的に生まれ、多くの人々が支持した物語が沢山集まって、一つの物語群を形成している。つまり、それは「神話」なのだ。その「神話」を取り上げず、手前勝手な物語をつけても、ファンは納得しないだろう。神話の再編集など、物凄い手間がかかるかも知れないが、是非それを行って欲しいと思っている。そうでないと、アイマスの更なる地平は見えてこないのではないかとすら思う。

アイドルマスター2 - Xbox360