魔法少女まどか☆マギカ 第6話 「まどか☆マギカ」を見ていて、「姫ちゃんのリボン」を思い出した

なんか、すげー面白い。面白すぎて過呼吸になるくらいw。
この面白さって、別に女の子がひどい事をされているのを見てサディスティックな快楽を感じているわけじゃない。むしろ、ひどい立場に追い込まれる女の子達に感情移入して、その不幸のジェットコースターにマゾヒスティックな快楽を感じているんだろう。
というのも、最近のアニメを並べてみて見ると甘々な作品ばかりだ。物が売れない昨今、結局「売れるのはこれ」という方程式で作られた作品ばかりが残っている物だから、本当にひどい状態になっている。とにかく直球で快楽を与えようとする作品ばかりで胸焼けしそう、という感じ。
だから、そんな無駄な快楽でぶくぶくに膨れた萌えオタにとって、その快楽を与える典型とでもいえる「魔法少女モノ」そのものを刃物に換えてザクザクと切り刻まれるのは、逆にキモチイイ。
ところで、この「逆説的な魔法少女モノ」の快楽を感じて、一つ昔の魔法少女モノを思い出した。
「姫ちゃんのりぼん」って、少し設定が似ている所があるかも。もちろん、こんな血みどろな感じじゃないw、もっと爽やかな少女マンガ原作だけど。
大概の魔法少女って、大概自分の意志に関係なくその役を命じられる事が多い。元々魔法の世界の住人だったり、伝説の女神やら戦士やらだったり。偶然なってしまう者も居る。
けど、姫ちゃんの場合一寸違う。偶然魔法の世界にお姫様の観察対象になったという事情はあるが、それは魔法少女になる直接の理由では無い。姫ちゃんは「お淑やかになりたい」という「願いをしてしまい」、それを観察していたお姫様が聞き届けて変身できるリボンをもらって魔法少女になってしまうのだ。
姫ちゃんは元々明るく元気で、魔法など全く必要ないくらい健全な女の子だ。けれども、初恋をして少し心に迷いが生じたのだろう。そこを、ちょうど運悪く魔法世界の姫様に知られて、本来必要も無い魔法を手に入れてしまう。結果どういう事が起きるかというと、即座に初恋の相手から振られる(相手の想いの人を知ってしまう)など、魔法によって振り回されるだけという事になる。最もひどい時には、他人に変身したまま戻れなくなってしまい、結果一度○○(ネタバレ防止)ほどの目にあう事になる。(あ、やっぱ、この作品も結構えぐいなあ。だから思い出したのか)
そんな「姫ちゃんのリボン」というお話も、なんだかとても魅力を感じた物だ。
ともあれ、一つ間違いないのは、「魔法で願い事を叶えるのは、駄目、絶対」という事だろう。
来週もワクワクだなあ。
PS
魔法少女がどんどん追い込まれていって、最後には死なねばならない状況になる(あ、言っちゃった)昔の作品では、「りりかSOS」もそうだよなあ。あれも監督がエグい人だし、原作も「あの人」だしw。よっぽどこっちの方がエグいか。
セラムン」も何回か死んでるしw、魔法少女モノって綺麗に描いているけれども、実際にはエグいものなのね。