「ベルセルク 黄金時代篇1 覇王の卵」追加舞台挨拶 池袋シネマサンシャイン

まあ、声優に惹かれて。もちろん、ベルセルクは原作読んでるし、前作TVアニメも見ているが。
それにしても、スフィアから豊崎と寿を出すなんて、どんなヨーロッパを旅する映画なのやらw。MCを務めたヨッピーもその辺りの事情をよく判っているので、そこから客を弄ったり。
声優がこれだけそろう舞台挨拶ということで、良く判っているヨッピーは基本的に声優に深く突っ込む質問を中心に展開。監督についてはあくまでオブザーバー的に聞いたり。流石、客のニーズを良く判っている。
各キャストは一新されているが、それぞれが当たり役。原作に対する想いとかを聞かれていたが、やはり世代ごとに立場が違うのが面白かった。主役の岩永は声優では無いのか。これだけ大きな作品になると、作り手の思い入れも大きいらしく、なかなか力の入った感じが伝わってきて、舞台挨拶も参加した甲斐は充分あった。
さて、映画の出来の方だけれも、実に手堅く作られている。どうもアップルシードとかと似た手法っぽいけれども、CG的な感覚はすぐに気にならなくなるくらい、丁寧に修正されている。重量感もある。
シナリオ的にも、実に的確な脚色と言えるだろう。まあ、実際には、この作品約1時間半なのだけれども、それを倍の3時間にして、黄金時代編全編にして欲しかったという欲はあるのだけれども。それくらい黄金時代編は大きな流れがある。とは言え、興行の判断とかもあるだろうし、あまり欲張っても仕方が無いが。
演出的にも着実な感じ。もう少しシャープに、スタジオ4℃の作画と平沢進の歌の雰囲気に添って、瑞々しく流れるような感じにしても良いかなとも思うけれども、年代記的で重厚な作品でもあるから、こういう作りも有りだろう。
第1部にして、一つの作品として良くまとまっているというのが、今のところの評価。とは言え、やはりこれは最後まで辿り着かないと、本当の意味での評価は出来ないだろう。
非常に良い滑り出しなので、今後の急転直下の展開をどう描くのか、大いに期待したいところだ。
上手くすれば、幻想世界編とかまで、アニメ化になりえるのかな。

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