プティパ(初回限定盤)(DVD付)

想像していたよりもかなり出来が良くて、驚いてしまった。
悠木碧は、生粋の演技者であり、歌手ではない。その演技も、非常に作りこんだ声を使っているので、ある意味、声そのものは細い。彼女の能力ならば「上手く歌うこと」は出来るだろうが、魅力ある曲になるかは別。もしくは、プロデュース次第でどうにかなるかも、とか思っていたのだが・・・。
そのプロデュースがほんとハンパ無いほどに、悠木碧というキャラクターにはまっていて、実に魅力的に作りこまれている。それは、彼女の声の演技と同様に、「悠木碧という世界観」を、歌の世界にも構築していると言える。
歌そのものはキャラクター性を重視した声で歌われ、バックも彼女の演技に特化した歌を支える為に、音を厚めに支えている。歌の世界観は、ビスクドールドールハウスなどの、作られた世界のようだ。正に悠木碧の世界が、歌の世界に魅力的に再現されている。素晴らしい。
蛇足として言ってしまうと、これは、清水愛のアーティスト活動とだぶる気がするw。清水愛は元々、歌はからっきしだったのに、人気の追い風によって歌の世界を構築する羽目になり、彼女自身そうとう苦労していた。その中で生まれた世界観が、この悠木碧のコンセプトとどこか似ている。
あおちゃんは、元々アーティスト属性が無くても声優はやり方によって歌の世界でも活躍できるという実例を、清水愛に続いて示しそうな気がする。売り上げが気になるなあ。

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