大規模イベントのステージは誰の為にあるのか

TAFやら、ACEやら、ゲームショウやら、ジャンフェスやら、大規模イベントに欠かせないのがステージ。色んな企業のブースで出展があるけれども、やはり、イベントのその場でしか手に入らない「体験」の最もたるものがステージ観覧であり、それを見るためにイベントに参加する人の割合は多いだろう。私みたいな声優イベント中毒者=イベンターの端くれの場合は、参加目的のほぼ10割だったり。
しかし、最近のイベントで、これらステージを見ることが非常に難しくなっている。イベントへの参加者増によって観覧を規制せざるを得なくなり、その管理体制の強化によって、選ばれた人しか参加できなくなっている。ステージ自体も完全に囲い込んで、外から観覧する事すら出来ないし。
そうして、気がつくとお祭りとしてとても楽しいはずの大規模イベントが、全然魅力的ではなくなっている。ここに至って、なんだか本末転倒と感じざるを得ない。
まあ、絶対見たいのならば、徹夜とか、オークションとか、広報枠とか、色んな手を尽くせば良いだけの話だけれども、実際、私はそこまでして参加するつもりもない。さすがにアホらしい。
確かに、大人数が密集すると危険なので規制の必要がある。また、声優などのパブリシティ権とかかなり厳重なので、開放すること自体したくないというのもわかる。
けれども、本来、大規模イベントのステージって、そのイベントに来てもらう為に、誰もが見られる様にと考えていたものでは無いだろうか。そういったステージが少しでも目に入るからこそ、イベント全体の雰囲気が盛り上がり、イベントの魅力となっていたのではないの?
最近のイベントのステージは完全に閉鎖されていて、特別な手段を駆使するイベンターだけのものになりつつある。そうなると、イベント自体も、イベンターで無い者にとっては、ステージもののないイベントでしかない。こんなにつまらない事は無い。
主催者が先回りをして、ステージ観覧の規制を強化するのは、一見合理的で良い事のように思えるけれども、実際にはイベントの魅力そのものを損ねていると言わざるを得ないだろう。
大規模イベントのステージは、一部のイベンターの為にあるのか、幅広い参加者の為にあるのか。そういった当たり前の事を心に留めて、もう一度企画から考え直すべきなのでは無いだろうか。
また、声優ファンとして言うべき事では無いのかもしれないけれども、声優の肖像権=パブリシティ権意識は少し行き過ぎなんじゃないかな。顔出しが当たり前になりつつある現在、彼らだって芸能人なのだから、広報の一環と考えればもっと開放的にすべきだろう。
ニコ生でACEを見ながらwそんなことを考えたり。
ああ、キャラショウとか、楽しかったなあ。