第5世代声優を語る 〜私的若手女性アイドル声優一覧 その一の2(2012年末編)〜

ウィキによると、1998年に第3次声優ブームが終っていて、それまでとなっているのだけれども、現在は声優ブームと言える情況を呈してはいるだろう。つまり第4次声優ブームはあった。また、それはアイドル声優の時代でもあったと思う。
そして、その第4次声優ブームが終ったという印象は未だ無いのだが、今年2012年は、世代交代の多い一つの区切りの年になったように思える。
アイドル声優激動の年、2012年(2012/12/24)
ということで、今が第何次ブームかはさておき、少なくともこれからの声優を指して「第5世代声優」とは言えるのでは無いかと思える。そんな新しい声優について語ってみたい。・・・もちろん、いつもどおり滅茶苦茶主観によるものだが。
・・・こういう記事って、素人がランク付けをしているようなものなので、非常に下世話なのは分かってはいるのだけれども・・・、やはり止められないよね、「好きなもの」を色々吟味するのってw。美少女コンテストをやって女子に非難される感じ?w

実を言うと、昨日のと併せてこの記事を書いているのは、先日やっていたニコ生の「『ビビッドレッド・オペレーション』放送直前!ニコ生オペレーション」を見て、刺激されたのが大きい。そのくらい、そこに登場していた5人全員が魅力的だった。
そして、その筆頭として挙げたいのが、まれいちゃん。やはり、京アニの力は大きい。「中二病」によって、今注目すべき新人の先頭集団に躍り出たと言って良いだろう。彼女に関しては、容姿の良さの話題が先行するほどだが、この「中二病」で声優としても高評価を得ただろう。また、彼女自身のパーソナリティとして、サービス精神旺盛であり、どこか色気があり、大胆かつ繊細で、そういった「粘り」が演技にも反映している気がする。演技センスは沢城みゆきで立ち位置は田中理恵みたいな。まだ京アニバブルの渦中でしかないとしておきたいが、今後がとても気になる存在だ。
さんかれあLIVE!〜礼弥と蘭子とときどきnano.RIPE&Annabel〜 恵比寿LIVE GATE(2012/6/28)
※ここでは、サービス精神は旺盛だけれども、どこか醒めたところがある娘だな、くらいにしか感じていなかった。有る意味、タレント性の高い者としての貫禄だったのかもしれない。

彼女に関しては、若手なのに「とてもしっかりしている人」という印象が強い。それは演技においても、イベントでの立ち居振る舞いにおいても。基本体育会系なのかとてもさっぱりした性格であり、その点ドル的なイベントでは立ち位置が定まらない感じだったが、先の「じょしらく」の魔梨威姐さんとの出会いによって、気風の良い芸風を身につけたように思う。非常に澄んだ高音の持ち主であり、その声質は正にメインヒロイン向き。その立ち位置は、どこか神田朱未を思わせる。今後の活躍が大いに期待できる存在だ。
TVアニメ「じょしらく」リアルロフトプラスワンイベント ロフトプラスワン(2012/10/5)
※彼女を最初に見たのは2010年末の「夢喰いメリー」イベントだったか。(日記書いてない)その後も断続的にイベントで見てきたが、有る意味キャラが立ったと思えたのが、この「じょしらく」イベントだった。

ゆるゆり」は本当に面白い企画だった。出てきた四人の誰もが、最初からタレント的素養を身につけているのには驚かされた。その中で、「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」の一発で半歩抜け出していると思えるのが彼女。
今のところ、決して細やかな演技をするタイプでは無いのだが、その突き抜けるような高音を意図的に無造作に並べてキャラを立てているあたり、センスが無い訳ではないだろう。本人のキャラクターも、ファンから「プロ」と呼ばれるほど、「芸人」としての立ち位置を確保している。まだまだ、ただの芸人で終る素質では無いと思うので、今後の展開に注目したい。
DIVE2 SUMMIT 2012 in Yokohama BLITZ 横浜BLITZ (2012/4/7)
※「ゆるゆり」では2011年夏のポニキャンホールに参加した(日記書いていない)きり、その後まともなイベントに参加出来て無いorz。場の空気を読む事に長けた人だと思う。正に「芸人」w。

彼女については、今のところ、他に「ラブライブ!」に参加している、というイメージしかない。「キディ・ガーランド」から長すぎるよw。有る意味常識人であり、イベントではいつも困っている人という印象w。声優の演技とかは思い出せない。
アスキー・メディアワークス創立20周年 電撃20年祭 幕張メッセ)(2012/10/20)
ビビッドレッド・オペレーション未発表情報大公開イベントステージにて。

  • 村川 梨衣

彼女についても、生で見たのはBROイベントが最初だが、その存在感はかなりのものだった。言ってみれば、「ゆかりんの再来」、福井の方のw。ただし、それは性格面であり、体格は真逆wの小動物系。図抜けた天然でありつつ愛嬌が有り、居るだけでイベントが楽しくなりそう。声優としてどうかも期待したいところだ。
アスキー・メディアワークス創立20周年 電撃20年祭 幕張メッセ)(2012/10/20)
ビビッドレッド・オペレーション未発表情報大公開イベントステージにて。

やはり彼女が出てきたかと、最近納得の活躍。ミルキィホームズの中から一歩先に進んでいる。今年活躍した若手声優の5本の指に入る人だろう。整った容姿と歌と踊りの精度の高さ。決してタレント的な派手な性格では無いのだけれども、折り目正しい優等生アイドル声優というイメージが強い。それを形作る努力をもってすれば、声優の現場でも力を発揮できるのだろう。イメージとしては、水樹奈々の性格を思わせる。ファンは派手目の性格を好む傾向が強いので、まだまだどうなるか不明だが、こうなってくると、彼女個人の活動というものにも期待したくなるところだ。
大地丙太郎スタイル11・メイキングオブポヨ 阿佐ヶ谷ロフト(2012/5/31)
※みもりんにはミルキィホームズで最初から愉しませてもらっているが、声優の転機としてこのイベントを挙げておきたい。神谷明から声優として太鼓判を押され、正にその後の活躍の予言の様になっていた。

今新人の中で、最もソロのアーティスト活動を積極的にやってくれている人。歌唱力、パフォーマンス力に定評があり、アーティスト優先的な立ち位置のように思えるが、声優としても新人にしてかなりの実力を持ちつつある。有る意味「男前」の性格であり、声質的にも男の子役をの方がはまっているかもしれない。上手く展開すれば、女性からも人気を得たり?w アイドルよりアーティスト、という展開に向かいそうだが、そのあたり、今後の展開がどうなるのか気になるところだ。
『モーレツ宇宙海賊』vs『輪廻のラグランジェ』 in 新宿ロフトプラスワン 新宿ロフトプラスワン(2011/11/27)
※ここで彼女を始めて見たのかな。当初、何故だか彼女とはすれ違いが多く、トークも歌もガッツリ聞いたのは最近。大胆な様でいて、案外繊細な面が強い人かもしれない。

なかなか他に無いキャラクターの持ち主で、そのタレント性だけでも充分面白い。その上で歌とパフォーマンスも持ち合わせる。かなり魅力的な声質の持ち主と思えるが、最初の主役「アクセル・ワールド」の作品自体の失速で、新人の手馴れない演技がクローズアップされているのが惜しい。いや、彼女声優としても魅力あるよ。努力次第で大化けする可能性を持つ存在と思える。
「アクセル・ワールド×ソードアート・オンライン」オフラインミーティング 品川ステラボール(2012/7/28)
彼女もスタイルキューブ所属であり、こちらはゆいかおりを追いかけていたのに、ここまで遭遇した事がなかったかも。実際には、最近のネットテレビの気安さとかで、いつ初めて見たのか少し曖昧。

有る意味、非常に「間違ったアイドル声優」w。強烈な個性の持ち主で、ロシアとミリタリーとゴスロリサブカルを愛好する。イメージとしては、アイドルの代わりにミリタリーに傾倒した桃井はるこみたいなw。しかし、その知性とタレント性で、強い存在感を発揮しつつある。声優として、作りこんだ高音で安定した演技が出来るのも大きいだろう。彼女の今後は・・・ちょっと想像が出来ないw。
アニメコンテンツエキスポ1日目 幕張メッセ123ホール(2011/3/31)
スタチャブースで。個人的にACEは収穫の少ないイベントだったのだが、予期せず彼女がMCを務めるこのブースを見つけ、とても楽しませてもらった。

ゆるゆりからもう一人だけ。彼女については、「あっちこっち」でソロインストアイベントを開くなど、少しだけアイドル声優的活動を進めている。ちなつから「腹黒」キャラが立っているが、基本的には親しみやすい、とても「アイドル声優」然とした存在だろう。それだけに「あっちこっち」の不発が大きく、残念でならない。もう少し実力を付けて後、さらなる活動を期待したいものだ。
東京国際アニメフェア2012 パブリックデー2日目 東京ビックサイト(2012/3/25)
※「戦国コレクション」放送直前トーク&ライブステージで。彼女の今年の活躍もかなりのものだった。ゆるゆりを抜け出て、より大きな存在になって欲しいものだ。
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以上10人。今年の初めに書いた「その一」と併せても20人だが、まだまだ書き漏れているという気持ちが強い。改めて、最近の新人の活動が活発になっていると実感できる。
少しだけ全体の傾向を感覚的に語ってみれば、最近の受け手の広がりから、その感性として、濃いオタクから薄い一般層も視野に入れる必要があるため、より一般受けしやすい「タレント性」が求められているように思う。
具体的には、即戦力の元々芸能人だった子役とかアイドルが参入やすくなり、また、当人も望んでいるという相思相愛が上手く行っている傾向があるかも。
これは、声優ブームの歴史的に見てみると、第2世代の、急速な声優ブームに追いつく為に兼業などで声優をしていたタレントが多かった時代の雰囲気に近づいているかもしれない。ただ、その当時よりも、声優文化そのものの地位は相当向上しているし、一つの文化としての独立性は強いが。