2013声優アワード受賞女性声優雑感

去年も同様な事を書いているから、調子に乗って書いてみよう。
こういう人を評価するシステムに乗っかって書くのって、楽しくもあるけれども、ある意味危険。人を傷つけかねない。間抜けで気軽なオタクの戯言だと思って読み流してくれるとありがたい。

主演女優賞受賞。これは、とても嬉しい。また、「後ろから這いより隊G」として歌唱賞も受賞した。
彼女については、ほぼほぼデビューであるところの「クロスワールド声優オーディション」にも立ち会ったし、「くろわっさん」としての活動にもかなり参加した。「GGF」の活動も、最初から最後まで見ている。丁度、声優イベント巡りを本格的に始めた頃で、楽しくて仕方が無い時期でもあり、そんな中、彼女は普通に人当たりの良いイメージで、遭遇する確率も高かった。その上、彼女は「ひだまりスケッチ」のゆのにもなった。ひだまりスケッチは作品自体にも大いにはまったアニメであるので、彼女の活躍も併せて見続けることになった。
そして、気が付いたら主演女優賞だという。なんというか、不思議な感覚。
それくらい阿澄佳奈に対しては「普通に良く出来た声優さん」というイメージで見続けていて、世間から脚光を浴びているというイメージを持てていなかった。なので、実はこういった賞を取れると思っておらず、後からじんわりと、納得と共に喜びが込み上げてくる感じだ。
実際のところ、今回の受賞の大きな要因は「ニャル子」ととられるだろうけれども、それだけではなく、ある意味「ひだまりスケッチ」の貯金が大きいだろう。あの作品をここまで育て上げた実績を、積み重ねて評価されたと思いたい。彼女のラジオにおけるトーク能力も他に無い魅力があり、それを意図して実行しているあたりとか、評価すべき点は多い。
また、個人的に好きなのは、彼女のイベントにおける努力も人一倍で、あまり評価されいないかもしれないけれども、ダンスとか一生懸命に踊ってくれてたりする。今まで、いくつもの声優アイドルユニットに召喚されたのは伊達ではなく、アイドル声優として、ピンでやっても十分魅力的だと思うのに、少し自身が引いている為に、正当な評価に至っていなかったと思う。
これらの一つ一つが、強いアピール力に至っていなかったのだけれども、「ニャル子」の成功で、全てまとめて評価されたといったところだろうか。
彼女の声優としての本質は、一点突破型。声の特徴をほぼ変えず、しかしとてもチャーミングな高音域を持っているので、ヒロイン役として魅力的。その形の崩れなさが、例えニャル子のようなダーティなセリフを吐いても、ヒロインとしての魅力が崩れない理由だろう。正しいヒロイン声優の資質だと思う。

ある意味、助演女優賞は主演よりも激戦区。なぜなら、アニメは未だ男性向けが多く、ヒロインとしては助演に回ってしまうので。
そんな中、非常に納得な受賞。今まで受賞出来なかったのが不思議なくらい。彼女の落ち着いた美しい声は、どの作品においても求められるものだろう。彼女が入っているだけで、作品の質が上がる感覚があるくらい。
あまりに当たり前すぎる凄い活躍なので、逆に賞をあげるのを忘れていたのではないかと思えるw。いつか機会があったら、是非主演もとって欲しいものだ。

彼女のヒロインとしての活躍は、とても素晴らしいものだった。存在感としては阿澄佳奈と拮抗するだろう。ただ、あくまで従たるヒロインとしての活躍が主だったので、この位置に居る。そういった意味では、実に順当な受賞だ。
彼女についてもかなり初期から見ているが、実は、当初それほど魅力を感じていなかったw。声の出し方が雑で、キャラの魅力を十全に出しているとは思えなかったから。なぜそう感じたのかというと、自身の声を「出し切っている」という感覚が無かったからかもしれない。
しかし、そんな思いを打ち砕かれたのが、彼女の歌を聞いたとき。丁寧に伸ばせばとても輝きのある声で、それはなかなか他に無い才能と思えた。それが声優に活かせられれば、相当な魅力になると気付かされた。その後の活躍は承知の通り。今、一番勢いのあるヒロイン声優と言っても良いだろう。
実は、未だ彼女の声に「出し切ってない感」を感じていたりもする。今後も成長して、より大きな存在になる可能性は高いだろう。彼女の声は、とても力のあるものなので、主演にも適している。後の主演候補として、強く推薦したいところだ。

新人賞。この受賞も実に順当だ。
少し鼻にかかった特徴的な高音で、なおかつ力とキレがある。とても需要のありそうな魅力的な声なのだけれども、それを「ラグランジェ」で正統的な元気娘主人公として発揮したのに加えて、少し冒険とも言える「マギ」の少年声にも抜擢されて、十分にこなしてしまった。「あの夏」における、戸松遥を喰いかねない活躍も凄かった。
それら加えて、彼女には「ゆいかおり」「StylipS」としての活躍もある。その存在自体が、とても魅力的だ。新人賞としては十分すぎるくらいの活躍で、文句なしの受賞だろう。
彼女については、声優として活躍をする前、アイドル的な活動の頃から見ているので、このような受賞は、実に感慨深い。今後の活躍にも期待が高まる。

新人賞。これも、まあ妥当だろう。
彼女の場合、なんというか、とても「安定している」というイメージが強い。特別声に特徴がある訳ではなく、普通に魅力的な高音でそつなくこなし、イベントでも流れるようにトークをこなし、歌もこなす。その安定っぷりと、実際に演じているキャラがダブるのか、腹黒キャラが定着していたりしてw。
ただ、昨年度個人的に残念だったのが「あっちこっち」の不発。その安定性だけに、魅力的な声を作ってきてくれると期待したのだけれども、かなり地味目に終わってしまった。折角の主題歌=ヒロイン作品だったので、とても痛いと思っていたのだけれども、なんとか新人賞を受賞できたのは、やはり一昨年からの活躍の貯金もあったからだと思っている。
声もクリアで魅力的だけれども、彼女の本質は演技力だと思うので、より研鑽を重ねて、驚かせるような演技を期待したいところだ。

後ろから這いより隊G」として、歌唱賞。いや、これも嬉しい限り。
彼女は、助演女優賞を何度とってもおかしくないような活動をしてきているけれども、巡りあわせでそのような機会はなかった。実際、同様の活躍をしてきた声優さんの多くが、既に一線から退いていたりして。彼女だけは、個人でも歌手活動を頑張ったりしていて、その結果がこの賞に結び付いたのかもしれない。

後ろから這いより隊G」として、歌唱賞。
イメージ的には「ゆるゆり」からの三人目の受賞であり、それだけに、津田ちゃんも受賞させてあげて、とか思ってしまったりw。
突き抜けるような特徴的な高音の持ち主で、自身の明るい性格もあり、とても目立つ存在と思える。今はまだ、声優としての演技にこなれ無さが見られるが、声の魅力を演技に結び付けて活躍してほしいと思う。