ドキドキプリキュアがドキドキ・・・過ぎるw

プリキュアって、こんなに自由だったっけ。前回のスマイルプリキュアがとても型にはまった、安定した作品だったからか、ドキドキプリキュアの意外な展開に、毎回見ていて、ドキドキハラハラさせられ通しだw。
ドキドキさせられる要素として、実は子供向けだからこその、大人からみたドキドキ感があるw。
なぜか主人公の周りに表れるジコチューとか。これって、どうやらジコチュー側では真琴の正体に気づいていながら「泳がしている」かららしいのだけれども、その事って明確にされてたっけ? また、正体がまだ明確ではないのに、真琴に正体をばらしちゃう主人公とか。そのままでいいのかよw。
まあ、こう言った矛盾や説明不足はご愛嬌として、たまに他のシリーズでもあったけれども、このドキドキプリキュアのアバウトさはかなりのものだと思うw。(いや、もしかしたら、ドキドキプリキュアの場合、大人には類推すれば分かり、子供には気づかなくても良い、という絶妙な設定をしているのかもしれない。だとすれば、凄いw)
そして、ドキドキプリキュアのドキドキ具合は、それだけではない。もう、物語の設定自体が、とにかく異例尽くし。
主人公マナの、他人を助ける為に自分を犠牲にすることも厭わないという設定は、やはり特異なもの。実は、成長した後のプリキュアの特性としてかならず出てくるものだけれども、最初からそういう、「普通ではない」性格であるということは、その理由が物語の中で後々「語られなければならない」という要素を残している。
また、その親友である六花の、マナに対する「依存心」の強さ。まあ「依存」というのは言い過ぎかもしれないけれども、彼女はプリキュアになる前から、マナのフォローをすることに自身の存在意義を見出している傾向があり、その想いの強さを認められてプリキュアになったようなものだ。その裏には、家族愛の欠落が見え隠れしていて、それが今後どのように描かれるのか気になるばかり。
そして、大富豪にして完璧少女のありす。どこの知世ちゃんですかw。いや、知世ちゃん以上に凄い性格をしていて、権力と情報を併せ持ち、武術も嗜むらしい。それなのに、自己犠牲の塊であるマナを敬愛しているとか、もう、その存在自体が歪みまくっているw。彼女を起点にすれば、別に御近所戦隊としてではなくても、いくらでも展開出来るだろう。
そして、ついに合流した真琴。彼女が異世界人であることは周知の事実だけれども、その彼女にしてトップアイドルとかやっているし。異世界人が現実世界の異世界であるところの芸能界を目指すとかどんだけピーキーなんだw。これもまた、芸能界を使って幾らでも話を展開できそうだ。
ともあれ、誰一人として、まともなキャラクターが居やしないw。どこから切り取っても、大人でも楽しめそうな設定になっている。
けれども、そのために犠牲になっていることもある。それは戦闘シーン。
それなりに重い設定を説明するためにどうしても尺をとるのか、戦闘シーンがかなりおざなり。プリキュアは、変身魔法少女がまるでドラゴンボールの様に戦うところこそ売りだったと思うのだけれども、ドキドキプリキュアではその部分は結構どうでもよくなっている気がする。本末転倒?w。
今回なんかは、戦闘シーンが終わった後に、敵の術中にはまって、ピンチになったらしいけれども、それだったら最初から戦闘なんて必要なくない?
ドキドキプリキュアは、ありとあらゆる部分で、規格外の要素を詰め込んだプリキュアシリーズのように思えてならない。
一体これからどのように展開するのだろう。ドキドキ過ぎて、少し怖いよ。・・・大丈夫か?w。

Happy Go Lucky!ドキドキ!プリキュア(DVD付)

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