アイカツのジェットコースター的展開が楽しすぎる 〜トップアイドル神崎美月、ついにデレるw〜

うわ速い。展開が速すぎるよw。
昨日アイカツの記事(アイカツOP「ダイヤモンド・ハッピー」、ED「ヒラリ/ヒトリ/キラリ」解説 〜アニメ「アイカツ!」という物語〜)を書いたのだけれども、その内容に、つまり美月の核心に触れる物語が描かれるのはもう少し先だと思い、何も考えずのんびり書いていた。まさかもうこうした美月が描かれるとは思っていなかった。
美月の核心とは、彼女が何を求めているのかと言う事。
少なくともトライスターの結成時にはより質の高いパフォーマンスだけを求める姿が描かれている。しかし、美月には物語の当初から違う側面を持っているかもしれない様子が描かれている。その側面とは新人のいちごに興味を示していること。単なる実力主義者なら、例え新人がまぐれでSAを出したとしても歯牙にもかけないだろう。美月はいちごという存在を、どこか自分とは別のなにかを持つ存在として意識している様に感じられる。
そして、美月は誰かをパートナーにすることを強く望んでいる様でもあった。それは学園長の言から明らか。ただし、その誰かとはいちごを限定しているものでは無いようでもあった。その最終的な決定はトライスター選考戦だったのだけれども、そこで美月はいちごではなく蘭を選択する。少なくとも美月にとってパートナーとは実力者である必要があるという態度が明確に示されていた。しかし、美月は蘭が不調になる様子を見ると、自ら蘭の放出を決めてしまう。
結局、美月にとってのパートナーとは一体何なのか。彼女の心の中には何があって、何を求めているのかということは、いま一つ明確にならないままここまで来たと言える。美月という芸能界のトップに君臨するトップアイドルなどという壮絶な人生の持ち主の心の中には、一体何があるのか。
だからこそ、OPとEDに書かれた美月の立場から彼女の心の様子を推測し、垣間見ようとしたのが昨日の解説だったのだけれども・・・、ほぼ今回の本編で明らかにされてしまったね。解説の意味が半日しかなかったw。
美月の心にはやはり孤独があり、それを埋めるものを求める欲求があることが描かれていた。
物語とはストレスとその解放が構成の基本だと思うのだけれども、アイカツという子供向け物語の場合、ストレスを大きくする前にすぐに解放する必要がある。美月という大スターと肩を並べるということは、受け手が感情移入するいちご達にとってプレッシャーであり、その関係を長く続けると受け手にとって美月が悪役になりかねない。実際にトライスター編では少し暗めに描き過ぎたきらいがあるので、これはある意味正しいんだよね。
しかしその分、語るべき物語にかける時間が短くなるので、次のネタをどんどん出す必要もあるだろう。まるでジェットコースターみたいな展開だw。この選択は正しくもあり、作り手にとって大変でもある訳だ。何はともあれ、本当にアイカツ!は先が読めなくて楽しいなあ。それも常に想定外なほどポジティブな方向に転んでいくから実に嬉しい。
実際のところ、今回美月の核心らしきものが描写されたとはいえ、もしかしたら彼女にはもっと奥深いものが潜んでいるかもしれない。物語の真のヒロインであるいちごも、まだまだ美月と並び立つ存在にまでは至っていない。
今後、それらについて描かれていくのか、もっと別の何かが描かれるのか。大いにワクワクしながらアイカツを見ている。次回が待ち遠しいよ。