新春 今年のオタク業界についてだらだらと

明けましておめでとうございます。
今回も、暇に任せてオタク業界についてぐだぐだと、ノープランで書きなぐりたい。
年明け最初に気になった話題は、コミケの入場者数が昨年を下回ったらしいということ。まあこれは集計方法を変えたからとからしいけれども、実際のところどうだろう。思うに、ある程度勢いが今までよりも無くなりつつあるのではないかと思っている。
今年の4月頃に「オタク期の終焉」という記事を書いたのだけれども、その考えは変わらない。オタクコンテンツは一般的になり、一般層に受け入れられる可能性が出てきた。コンスタントなメガヒットも望めそのこと自体は喜ばしいけれども、数の論理がまかり通る一般の意見が主流を占め、少数のオタクの意見が黙殺される状況に成りつつあるのは、やはり寂しい。今後作られる作品の多様性が薄れるのではないかと危惧してしまう。
オタクコンテンツが一般層から認められる理由には、「時代の雰囲気の悪さ」もある気がする。
昨年のメガヒットを二つ挙げるとすれば「進撃の巨人」と「艦これ」だろう。「進撃」のようなダークファンタジーが一般層から受け入れられるという事自体驚きだが、その理由は、やはり現実世界に対する不安を具現化しているところに共鳴しているからだろう。
「艦これ」を代表とするミリタリーコンテンツに対する人気の集まりについても、ある意味薄気味悪い。やはり近隣諸国の動きを無意識化で感じて、軍事に対する意識が高まっているからではないかと思えてくる。
エヴァ」を代表とするオタク期のコンテンツが「個人の問題」の表現と救済であったのに対し、「進撃の巨人」「ミリタリー作品」が「社会の問題」の表現であるところが、より幅広い層に受け入れられる要素になっている。ただ、それくらい誰もが社会に不安を抱えているという状況がなければ、こういった事は無かっただろう。
オタクコンテンツが一般層にまで受け入れられ、業界自体が潤い続けているという今の状況は、それ自体は喜ばしい事だが、その裏では、何か根本から悪い事が進行しているような気配を感じてしまったりもする。
・・・うーむ、新年からかなり暗い方向に話がいってしまったな。なにはとあれ、社会そのものがひっくり返るような悪い事だけは起きないで欲しいものだ。そうでないと、オタクも活動出来ないものね。
はてさて、どうなることやら。