魔法少女リリカルなのはStrikerS 17話

えっと…、これでお終いなのかな?大事件。
少し混乱しているので整理してみよう。
まず、管理局は陸の地上本部と海の本局の2大拠点があるから崩壊する事は無いという話があって、今回は地上本部が襲撃されただけだ。それも実際には一時的に混乱を起こしただけで、一番の被害は六課庁舎がほぼ全壊しただけ。これでは予言が成就した事にはならない、よね?つまり予言の本番はこれからという事なのだろうか。
つーか、今回の敵の狙いはあからさまにヴィヴィオであったと思われる。地上本部を襲撃した本当の理由はなのは達を引き付ける為だったという事か。つまり意見陳述会警護に対応策を丸で考えずにほぼ全戦力を投入した六課は敵の策にまんまと乗せられた大馬鹿って事?いや、それ以前にスカリエッティ陣営はこんな大事件を起こす必要性も無いような気もする。なのは達はヴィヴィオの重要性にまるで気付いていなかった訳だし。まあ、その辺りで危機感が足りないとしか思えないのだが。
物語としても、今回大事件が起き、今後は大きく変化するという話だったけれども、結果としてはどうだろう。
六課の戦力減としては、庁舎が半壊、シャマルとザフィーラが重症(死亡?)、ヴィータはデバイス破損でリィンフォース昏倒、そしてギンガが拉致、スバルが重症でデバイス全壊、といった所か。ただシャマルとザフィーラは元々戦力外通告(w)されていたし、ヴィータとリィンは即日直りそう。ギンガも元々外部戦力だ。唯一の戦力減とも言えるスバルの状況だが、まだ経験が薄い分デバイス喪失の影響は少ないだろうし、どうやら本人も「修理」(w)で直りそうだ。
結果としては、六課は庁舎を失った以外ほとんど戦力減していないということになる。なんか妙に甘い結果としか感じられない。
それに一番の問題はやはりスバルだ。
えっと、間違いじゃないよね。彼女はつまり機人と呼ばれるナンバーズ達のプロトタイプなの?早い話が仮面ライダー?色んな特技を持つ改造人間が次々と現れるこのシリーズって、つまり平成ライダーシリーズという訳?
そうするとなんだ…、スバルは元々内なる力を秘めた存在であり、それを開放すればかなり強いと。つまり、前半散々見せられていた長ったらしい訓練シーンはあまり意味が無かった、と?
…少し頭痛がして来た。
次から次へと新たな設定を繰り出すのは良い。それらが各自バラバラに展開し、有機的に結びつかなくても、まあ良いだろう。物語的に収まりがつくのであれば、広い世界観を表しているとして納得できる。
しかし、前半で意義ある事として描いていたモノを後半で否定するのはどういった意味があるのだろう。それ、つまり隊員達の訓練が特別視聴者の興味をそそる題材という訳でもなかったし、無駄に時間を使ったとしか思えないのだが。
なんだか、このシリーズの迷走ぶりは並大抵のものではないように思えてきた。
どんなに退屈な展開を見せていても最終回に至る過程で盛り上がる作品もある。しかし、それは一本筋の通っている物語に限る。その物語の根幹としての筋すら違えている様では大変だ。
この後、一体どんな説明がなされるのか、ガタブルで見守る事にしよう。
…批判的な事しか書けないこの状況がいやでいやでしょうがないなあ。