震災と停電と声優イベントの中止

震災からもう10日たった。本当にひどい事態だ。
個人で言っても詮無い事だが、被災者にはお見舞い申し上げたい。
ここはオタクの事を書く日記としているのだけれども、なんとも書く気力が湧かない。
けど、震災からの復旧とは、日常を取り戻す事。こういう事態だからこそ、心を萎えさせていても仕方が無い。
アニメ放送はどうか。放送も徐々に復活しつつあり、支障無さそうだ。逆に、二週分を一週の内にやる事もあるので注意が必要なくらい。まあ、最近はネットもあるし、概ね問題ない。
こんなところで「放送自粛」とかは、「話題性は既に掴んでいるから、ソフト売り上げUPのために放送しないんじゃないの?」とか思っちゃうよね。
節電と言うけれども、どうせ屋内にいると震災ニュースとか見ちゃうのだから、アニメ見るくらいは許して欲しい。電力消費一番小さいモニターで見よう。
問題はイベント系だ。続々と中止と延期が発表されている。既にチケットを手に入れているのもあるから、これからどれだけ払い戻し手続きをしなければならないのかと思うと、気が重い。
ここ10日間くらいは、もう、どうしようもない事だろう。日本全国のほとんどの人間が震災からの影響で色々と動けない状況にある。計画停電もあるし、東日本の交通はズタズタだった。ここで東日本でイベントをやるのは、チケットの空売りにも等しい。もしやったのならば、住所などから払い戻しなどを勘案してあげて欲しいものだ。
ただ、イベント中止にしても、色々問題がある。
イベントチケットの配布には幾つか種類がある。一つは「販売」。もう一つは「無料配布」。そして三つ目は「特典」。
販売イベントの中止は、払い戻しになるだろう。手続きが面倒だが、一応チケット料金は戻ってくる。
無料イベントは、まあ仕方が無い。企業の広報費から出来ている物で、企業がそれを取りやめるというのは、この事態では当然だ。あー、手元にある「フォトカノ」イベ招待状が空しい・・・
問題は「特典イベント」だ。要するに、ソフトを買うとイベントに参加できる、というやつ。これが結構簡単に中止になっている。勿論、払い戻しも無い。
けれども、本当にただ中止なだけで良いの?企業とすれば、ソフトを買わせる為にそのイベントを企画したのだし、言ってみればソフト代=イベントチケット代という覚悟で手に入れた者も居るはず。例えばスフィア厨なんて抽選当てるために数万円投入しているはず。そこまで見越してこんなイベントを企画しているのに、あまりに非情すぎる。
そういえば、手元にCD購入特典「LISP」イベントのチケがあるけど、これ大丈夫かなあ。確認すると、このチケットには中止の際の免責事項が書かれていない。同じアニメイトでも、既にAV祭で2万5千円購入分のチケットが中止になっているようだ。
なんにしても、イベント中止によって開催の為の広報費がある程度浮いているはず。他の部分で沢山損益が出ているだろうけれども、だからといって、そこに補填されたのでは道理が通らない。何がしかの救済策をとって欲しいものだ。
まあ、この際だから、欲深い事を言ってもしょうが無い。有料イベントにしても、イベントに行くほどお金を余らせていたのだから、払い戻し金がそのまま義援金に回る方法とかを作ってくれれば嬉しいのだが。企業にしても、イベント中止などで浮いた広報費分の義援金を出すとかすれば、チケットを持っている者も納得できるだろう。
そして、これからのイベントについて。出来るだけ中止は回避して欲しいものだ。麻生夏子のライブ中止の決断はあまりに早すぎた。残念。
実際の所、今イベント開かれても災害対応で参加出来ないのだけれども、もうそろそろ、それは個人の問題として受け止めても良い気がする。
計画停電も継続中だし、電車も運休気味。節電だって重要だ。けれども、どんな時だって娯楽は必要だし、重要な経済の一部でもある。開催の為に、出来る限りの手段を講じて欲しいものだ。
オタク文化は娯楽だ。けど、どんな時だって娯楽は必要。こういう事態になった事によって、逆にそんな事を強く認識させられたり。