「ストライク・ザ・ブラッド」スペシャルイベント〜ここから先は俺の祭り(イベント)だ、いいえ先輩、みなさまへの感謝祭(イベント)です〜 品川インターシティホール

原作は、実に王道なハーレム系伝奇ラノベだ。内容的には吸血鬼版「とある」。 決してオリジナリティがある訳では無いけれども出来は良い。エンタメとして実に良くできていて、アニメの出来も良い。全体的にバランスのとれたオタクエンタメ作として愛着のある作品だ。
今までもいくつかイベントをしていたみたいだけれども、全て都合がつかず今回初めての参加になる。しかし、アニメ的には一応一区切りしているから、これが最後のイベントになるらしい。そう思うと、実に残念だ。
この作品の主人公声優は細谷佳正だけれども、それはイベントにおいてもそうだった。彼がキャストの座長を務め、イベントを盛り上げる。彼は元々そういった性格では無く、このストブラで主人公を務めることにより座長としての意識を高めたとか。そういうところからも、非常に作品に対して愛を持っていらしく、彼の愛情ある言動によりイベントも実に良い雰囲気だった。やはり、作り手が作品を愛していることを示してくれる事こそが、イベントにおいて最も観客が求めるものだと思う。
イベント出演キャストも絶妙だった。種ちゃんはどっしり構えてほそやんを見守っているし、ちゃんりなはいつもどおり年上のみんなのフォロー役。あさちゃんは飄々としていてなんだかんだで調整役。葉山いくみも基本真面目系。…つまり、メインヒロインのキャスト達が揃って受け手なので、細谷と逢坂とMCを務めた「変態ガリ勉メガネ」という男共の暴走が楽しく回っていた。そんなだから、元気系の新人大西も気楽に突込みを入れられる感じ。そして、悪乗りするときには全員で参加、みたいな。最終回の収録の大雪のエピソードなども、今となっては彼らが中の良い事を示す周知の事実として認識されているみたい。
いやほんと、良い雰囲気のイベントだ。
併せて、ライブ的にも頑張ってくれていて、ALTIMAと分島花音が揃って登場。ALTIMAなんてfripSideの北海道ライブ中だから絶対無理だと思ってたのに、メンバー二人で登場するし。
こういう心意気を見せてくれる事がアニメイベントにおいて一番嬉しいんだよなあ。満足させてもらった。やはり原作もまだまだ続くし、次の展開に期待したいものだ。