続くアイドル声優のデビュー 〜私的若手女性アイドル声優一覧 その一〜

つい先日、「アイドル声優年代記 〜「第4次声優ブーム」か、「アイドル声優時代」か〜」という記事の中で、「続かない」アイドル声優、という事を書いたのだけれども、その直後に、アイドル声優のデビューが立て続けて発表されたのには、笑った。
やはり出てきてくれるのか、と一安心。
タイミング的にはここだろう、という時期に出てこず焦れていたのだけれども、おそらくこれは、311の影響があったのだろう。あれによって全てが約1年ずれたのかもしれない。もしかしたらその中で立ち消えになった企画とかもあるかもしれないとも思え、そんなことからもあの災厄を恨めしく思う。
今回の発表で大きいのが、悠木碧竹達彩奈。この二人のデビューが決まった事によって、新人の動きが活発になった印象を受ける。
折角なので、ここで最近の活きの良い声優について、自分なりに整理しておきたい。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ思い込みによる感想なので、突っ込みどころ満載になりそうだが。

少し前まで子役だと思っていたのだが、知らない内に演技派声優の一角に。「まどマギ」の一発で現在アワード最有力候補とされるまでの存在となっている。非常に理知的な性格でありながら、最近はファンサービスにも強い意欲を見せていて、いつデビューするのかと心待ちにしていた。小柄で可愛らしい容姿を持ち合わせ、歌についても、水樹奈々と比較されてはいるが、決して悪くは無い。根っこの頭の良すぎる部分が、成功と失敗どちらに向くかと言ったところだろう。
東京国際アニメフェア2008 東京ビッグサイト(2008/3/30)
※紅ステージで。全く笑顔を見せず、ただ沢城の客対応を熱心に観察している様子が印象的だった。

その容姿は、正にアニオタにとって女神と呼べるほどのもの。たまにぽっちゃり姿を見せるところが、女の子の神秘w。非常にオタク的な思考も持っていて、鼻にかかる甘い声を持ち合わせ、精神面、身体面どちらからもアニオタのアイドルとなりえる存在。その親しみやすさからくるうっかり発言が逆に危うさかも。KISS×SIS時代からドル的活動はしていたが、後は本人の意欲だけだと思っていた。正に、満を持してのデビューと言えるだろう。
竹達 彩奈&巽 悠衣子トークイベント in 早稲田 早稲田大学早稲田キャンパス 15号館 401教室(2009/11/7)
※この頃は、けいおんブレイクの初期段階。わたわたしながらも楽しいイベントを作っていた。

先日、フルアルバムを引っさげての初ライブにしてツアーライブを開始し、成功をおさめたばかり。彼女のデビューは結構前で、実は年齢的にも少し上なのだけれども、その容姿はとてもそうは感じさせないw。非常に小柄で、存在自体が愛玩動物的。しかし、その突き抜けるようなハイトーンボイスを武器に、今まで多くの印象的な役を演じ、ヒロイン声優としての存在感はかなりのもの。その声質を生かした確実な歌の実力も持ち合わせている。今後の更なる活動を期待したい。
大正野球娘。への想いを語らナイト〜新宿八景紳士戯〜 ロフトプラスワン(2010/4/7)
※初めて彼女の鮮明な印象を持ったイベント。常にニコニコしていて楽しい空気を作ろうとする様子が伝わってきた。

彼女はソロデビューしていないのだが、私の中では、2年ほど前から伊藤かな恵竹達彩奈と合わせて「アイドル声優新御三家」wの筆頭と位置付けていて、そのデビューを期待していたりする。彼女の「吐息」を活用したテクニカルな演技は男心を鷲掴みにし、「花澤出演ヒット神話」を作り上げたほど。天然な性格のように思えるが、実際には頭が良く、容姿もかなり整っている。本人は「歌が弱点」と思っている様だが、実際それほどでもなく、アイドルとしては「味」の範囲だろう。先ほどRO-KYU-BUリーダーを務めその片鱗を見せたが、アイドル声優としての活躍が最も期待されている存在と言えるだろう。
電撃15年祭 幕張メッセ(2007/11/24)
ガンスリステージに主要キャストが揃っていたのに、彼女の不思議ちゃんとしての印象だけが残っている。

今、一番活きの良い新人女性声優はと問われたら、10人中7・8人が彼女の名前を挙げるだろう。正に「奇跡の微笑み」と呼ばれるほどの大型新人。素直で美しいソプラノを持ち、なおかつ多彩で細やかな演技を次々と繰り出す。常に微笑を絶やさない癒し系の美人でありながら、その実、社会人生活を経てきた肝の据わったところも持ち合わせる。社会人的感覚として、アイドルなどには今のところ意欲を見せないようだが、もし彼女に棒をふらせられれば、なびくオタクはゴマンといるだろうと推測される。

神様ドォルズナイト! ロフトプラスワン(2011/5/31)(日記書いてない)
※生で見たのはここが最初かな。とても落ち着いていて、その余裕のある微笑みに癒された。

ある意味ダークホース。「神のみ」の中川かのんとしてアイドル活動を続けているうちに、ほぼ完璧なライブイベントを成功させるという、とんでもない実績とスキルを身につけてしまっている。彼女自身は結構地味目で、声優的にも演技派を思わせるのだが、パフォーマンス力は最初から折り紙つき。その特殊な立場から、今後の展開が全く読めない人と言えるだろう。
中川かのんデビューイベント2010WINTERゆーでぃーえっくす制圧!いっくよー!(2010/12/4)
※ライブパフォーマンスは出来上がっているのに、彼女自身が消極的な雰囲気で歯がゆかった。

新御三家」がもたもたしている間に彗星のように登場した新々世代、「10年代のやまとなでしこ」とも言うべき「ゆいかおり」の片割れ。始めてその存在を知った時から「ヤバイ」と思ったw。純正アイドル的存在としてオタクとは相容れないはずなのに、「透明感のある雰囲気」が「もしかしたら」と思わせた。事実、一度世に知られた時から、その人気は急上昇。透明感のある声と容姿と性格、そして、それらを裏切るかのようなアグレッシブなダンス技能を持ちあわせる。もちろん歌もアイドルとして標準装備。今は「ゆいかおり」から「stylips」へと、安全策過ぎる展開を見せているが、ソロデビューも含めて、今後大いに期待したい存在だ。
萌えフェス2010 春の陣 〜あの感動をもう一度〜 TOKYO FMホール(2010/5/4)
※いや、まだ中学生だし、直視できなかった。眩しすぎてw。しかし、独特な声が非常に印象的で記憶に残った。

  • 石原歌織

ゆいかおり」の片割れ、もう一人。彼女の方が若干お姉さんながら、それでもまだJK。性格は非常に明るく、それでいて真面目さもあるので、彼女も純正アイドルにして、オタク受けは決して悪くは無いだろう。鼻にかかった高く響く声は大谷育江的。ヒロイン声としての需要はかなりありそう。小倉唯がダンス特化だとすれば、彼女は歌特化だろうか。もちろん、二人とも両方こなすのだけれども。彼女も「ゆいかおり」から「stylips」へと着実に活躍の場を広げている。
萌えフェス2010 春の陣 〜あの感動をもう一度〜 TOKYO FMホール(2010/5/4)
※もちろん一緒に。MCを務めて少しお姉さんというところか。彼女の声も印象深かった。

ゆいかおりにならぶ、新々世代アイドル声優。子役出身という点では悠木碧と同系列か。このタイプとして頭と容姿の良さとを併せ持っていると推測される。今まで「ありきたりな女の子」を多く演じているが、その「ありきたり」に少しずつ味が出てきていて、なかなか侮れない。戦国乙女、ロウきゅーぶ!と、歌って踊れる声優である事を明確に示しており、今後の展開が非常に楽しみ。今は積極的な気配をあまり見せていないが、いつか大成しそうな不思議なオーラを持っている。
戦国乙女歌謡祭〜第14話!?「宴会乙女」 渋谷O-EAST(2011/8/14)
RO-KYU-BU!の時もそうだったが、とても好印象ながら、常に一歩下がった雰囲気で少し勿体無い。

彼女も新々世代。「ちはやふる」への抜擢で、演技、歌、共にその存在感を見せ付けている高校生。若干真面目すぎるきらいがあり今のところ地味な印象だが、彼女の意欲がどの程度のものかによって、今後の展開も変わってくるだろう。
※まだ生で見た事は無いかな。

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あれ、まだ全然書き足りないのに、もう10人か。新人中堅の目立つ所と、印象深い新々世代だけで、これだけ挙げられる。
他にも、20代半ば辺りまででも最近デビューした人とか、これからやりそうな人もいるし、もちろん新人中堅にも挙げ切れないほど実力派が揃っている。スフィアの4人なんかは、挙げて整理する必要性が無いくらいに重要だし。
この上で30代アイドル声優と言える人たちもいるのだから、今のアイドル声優の層は、相当厚いと言えるだろう。
それにしても、この手の声優談義は書いていて楽しいなあ。続けて書くかも。独断的評論だから、不快に思う人も居るかも知れないけれども、判っていない者の戯言だと思ってお許しください。